やや粉質、球の

フリア

アローワ、サッシーとともにフランスのジェルミコーパ社で育成したもの。
2015道内網走市でジャガイモシストセンチュウGpが確認されて以来、斜里町、清里町、大空町でも見つかっている。「フリア」は我が国で初めて利用できるGp抵抗性品種である。塊茎円形 皮黄色、肉色明るい黄色淡黄色。
「フリア」は「コナフブキ」よりもいもの数が多く、収量は「コナフブキ」より多収であるが、塊茎は小さく、でん粉価は低くでん粉工場のコストはやや高まる。
 でん粉収量は「コナフブキ」並である。でん粉の離水率は「コナフブキ」に近く、最高粘度は「コナフブキ」より高いが、ブレークダウンは「コナフブキ」より大きい。白度は同等ないしやや劣る。 「フリア」はGp抵抗性が"やや強"であり、栽培によりGp密度を低減でき、ジャガイモシストセンチュウGr抵抗性も有する。

「フリア」の栽培に際しては、
抵抗性の打破が海外で報告されているため連作を避けて適正な輪作を行うとともに、野良いもの処理を適切に実施する。
薬剤や捕獲作物を利用して密度を十分低減させた圃場で栽培すること、連作は決して行わないよう適正な輪作体系を維持することが重要である。さらにはやや小玉であるため、掘り残しによる野良いもが発生しやすい。野良いもの発生は輪作の効果を低下させるため、野良いもの発生を少なくする。
栽植密度を疎植とし、開花期に窒素追肥することで大玉化するとともに多収となる。基肥窒素増肥でも同様の効果が得られる。 疫病抵抗性は強であるが夏疫病の発生は見られるため、疫病の適期防除が出来なかった際のリスク低減としては有効であるが、無農薬栽培は推奨できない。  


フリアの花


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