ジャガイモ品種「スノーデン」(SNOWDEN)

(1)来 歴
 米国ウィスコンシン大学で良チップカラーで乾物重の高い「B5141-6」を母、「WISCHIP」を父として交配・育成され平成2年に「SNOWDEN」と命名公開されたものです。これをカルビーポテト(株)が輸入し、道内での適応性、生産力、および加工適性を検討し、平成12年北海道の奨励品種となりました。
(2)地上部特性
 熟期は「トヨシロ」より遅い中晩生。萌芽、初期生育は「トヨシロ」より少し早い。  茎長は「トヨシロ」より10〜20cm高い。草型は中、葉は「トヨシロ」並の淡緑、小葉も「トヨシロ」並のやや小ですが、茎の二次色は赤紫で区別できます。
 花は白、自然結果は見られません。
 Yモザイク病抵抗性は、0系統に対して弱く、上位葉の症状はえそ、T系統に対しても弱く、上位葉の症状はモザイクです。そうか病には「トヨシロ」より強く、「アトランチック」並の中です。

(3)地下部特性
 いもは球形。目は浅い。皮は褐色、塊茎表面は粗、肉色は白い。
 いも数は「トヨシロ」より多く、粒大は「トヨシロ」よりやや小さく、上いも(20g以上)収量は「トヨシロ」並〜やや劣ります。二次生長は「トヨシロ」と同様の微発生です。
 澱粉価としては、比重が高くて打撲で裂けやすい「アトランチック」はもちろん、「トヨシロ」より2%ほど低く、塊茎の肉質は中。
 フライ、チップスの褐変程度は「トヨシロ」並の微で、9℃で年を越えて貯蔵した場合のチップスカラーは「トヨシロ」より良好に推移します。
 用途は主にポテトチップス用です。ボイリングやベイキングにも向く。褐色心腐・中心空洞はほとんど見られません。  ストロン(匐枝)は長く、塊茎着生位置は深い。
 休眠は「トヨシロ」と同様に長い。
 ジャガイモシストセンチュウ抵抗性はありません(h)。
 葉の疫病の罹りやすさ並びに貯蔵中の塊茎腐敗は「トヨシロ」並の中です。
(4)栽培上の注意
@収量、澱粉価の向上を図るため、浴光催芽、早植えなどの基本技術を励行し、完熟塊茎の安定生産に努めます。
Aストロンが長く、緑化いもが発生しやすいので、十分な培土を早めに行います。
Bストロンが長く、いもの着生位置が深いので、ハーベスタの掘り取り深度に注意します。
C澱粉価を下げる多肥栽培は避け、やや粗植にするようにします。
...

左:「スノーデン」の花(カルビーポテト提供)。 右:「スノーデン(P971)」の塊茎(カルビーポテト提供)
表  「スノーデン」と「トヨシロ」の成績成績


     品種名
 
茎長

(cm)
枯凋期

(月日)
上いも重

(kg/10a)
 比

(%)
中いも
以上重
(kg/10a)
 比

(%)
澱粉価

(%)
平 均
一個重
 (g)

スノーデン
トヨシロ
88
68
10. 8
 9.14
 5,318
 5,351
  99
 100
5,120
5,083
 101
 100
14.6
16.0
 130
 129

スノーデントヨシロ 81
64
 9.21
 9. 7
 4,169
 4,355
  96
 100
3,422
4,026
  85
 100
14.4
16.4
  82
 118

スノーデン
トヨシロ
89
78
10. 1
 9.16
 4,728
 5,348
  88
 100
4,059
4,632
  88
 100
16.0
16.8
  92
 125

スノーデン
トヨシロ
71
58
10. 3
 9. 8
 4,674
 4,533
 103
 100
4,182
4,192
 100
 100
13.6
16.6
  92
 115
 注) 平成 9〜11年の平均。

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