ジャガイモ品種「イエローシャーク」

(1)来 歴
 株式会社サカタのタネ(横浜市南区)が昭和57年パンアメリカンシードカンパニーから導入した種子(名称不詳)から選抜・育成しており、「ラシット・バーバンク」の遺伝子が入っているものと推定されます。平成元年(1989)種苗登録した品種です。
(2)特性
そう性はやや直立型、幼芽の色は微赤、太さは中、茎長は短、太さは中、茎翼はやや直、分枝は少ない。萌芽時の葉色は緑、成葉色はやや濃緑、頂小葉の大きさは中、形及び小葉形はやや広く、大きさは中です。
 花の数はやや少、大きさは中、色は紫系です。
 ふく枝の長さは中、いもの長短は長、形は楕円形、肉色は黄です。
休眠期間は中、枯凋期は中の早。初期生育は遅、早期肥大性はやや遅、上いも数及び上いも重はやや少の中間型です。
でん粉価はやや低く、肉色は黄、肉質はやや粘、水煮黒変はみられず調理に向きます。貯蔵性はやや不良です。
 チップ・フライの褐変程度は中、食味は中の上です。褐色心腐、中心空洞、二次生長および裂開は無い。塊茎腐敗は多い。
 「メークイン」に比べ、そう性が直、茎が短く、皮色が黄褐、表皮が粗く、ネットが多く、肉色が濃いことなどで区別できます。また「デジマ」に比較して、いもの形が楕円形で、外見が劣りますが、肉色は濃い。


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