(1)来 歴
昭和23年(1948年)GHQのホイラE. J. WHEELERが、アメリカより持参したもので、両親関係は不明です。北海道では「北海1号」あるいは「ホクイチ」などと呼ばれることがありますが、北海道農事試験場育成の「北海1号」とは全く無関係で、正しい呼び名ではありません。
(2)特 性
茎長は「男爵薯」より約10cmほど高く、熟期は「男爵薯」より3日ほど遅い早生。花は白、叢生は中、葉色は緑、茎翼は直なので「男爵薯」と区別できる。
収量は並で「ワセシロ」より劣る。いもの数はやや少なく、比較的大きい。形は卵〜やや長球でよく、目がやや浅い。皮がごく僅か紅を帯びることがありますが、外観はやや良い。常呂町を中心に、恵庭市、道南などで僅かに栽培されている。肉色は「ワセシロ」並の黄白です。いもは「男爵薯」より大きいが、でん粉価は低い。煮くずれはなく、食味は中。チップスには適さない。
剥皮褐変は見られなく、内部品質はよいが、裂開や、疫病による腐敗が多いので注意がいります。
疫病抵抗性遺伝子R1を保有し、「ワセシロ」程度の罹病をみます。
そうか病には「アトランチック」程度の強さです。線虫抵抗性はない。