品種名 | 育成年 | 特性の概要 |
Allegany |
1989 |
生食・チップス用。晩生、多収。線虫抵抗性、がん腫病に弱い。夏疫病、半身萎凋病に強い。休眠長い。 |
Atlantic (アトランチック) |
1976 |
チップス用、ベーキンクに好適。カルビーポテトが導入、北海道の奨励品種。球形、目は浅く、ほどよく分布。中晩生。線虫抵抗性。pink eyeや乾腐病、衝撃に弱く、半身萎凋病の一部系統に弱い。ヒートネクロシスは少ないが褐色心腐や中心空洞はでる。色休眠は中で、収穫に注意が要り、貯蔵性はやや劣る。 |
Castile |
1991 |
生食・加工(ベーキング、フレンチ)、長卵形〜長形、線虫抵抗性。適潅水で多収。corky ring spotやpink eye抵抗性。 |
Chipeta |
1993 |
チップス用、晩生、歩留まり高い。球。夏疫病に強く、変形 空洞少ない。腐敗や乾腐病に弱い。半身萎凋病抵抗性。 |
Dakota Pearl |
1998 |
チップス用。中生。肉色白。還元糖少なく、6℃貯蔵も可能。 |
Donna |
1986 |
生食用。肉色黄。North Americanpathotype線虫抵抗性。 |
Gemchip |
1989 |
チップス用。Norchipより多収。やや遅い。偏楕円形、目やや深、空洞出る。半身萎凋病抵抗性。線虫抵抗性。休眠中。 |
Irish Cobbler (男爵薯) |
1876 |
生食用。早生。アメリカではやや多収。PVA抵抗性。乾腐病、黒脚病に中、そうか病、疫病、葉巻病に弱い。休眠長い。 |
Katadin | 1932 | 生食用。球。晩生。乾腐病、葉巻病、そうか病に弱い。 |
Kennebec (ケネベック) |
1948 |
冷凍加工用・チップス用。戦後導入され、根室地方で栽培さ れた。偏球。中晩生、多収。貯蔵性劣る。半身萎凋病抵抗性。 |
La Chipper |
1962 |
チップス用。休眠短い。 |
Monona |
1953 |
生食・調理用(ボイリング、ベーキング、フレンチ)。長卵、早中生。澱粉価やや高い。貯蔵性あり。 |
Norchip |
1968 |
チップス用。長期貯蔵後のカラーに優れる。球〜長卵形で二次生長多い。早生で、澱粉価は男爵薯より高い。夏疫病に弱 |
NorValley |
1996 |
チップス、乾燥フレーク、生食用。スノーデンよりも低温貯蔵可能。適応性大で、中心空洞出にくい。 |
Norwis | 1990 | チップス用。PVX、PVY、葉巻病抵抗性。PVSには罹病性。 |
Oneway | 1956 | 生食用。球形。早生。PVA、そうか病に強い、PVYに弱い。 |
Ontario |
1946 |
生食用。長卵形。極晩生。そうか病に強。フザリウム性凋委病に罹病性。 |
Sebago |
1938 |
生食用。球形。極晩生。夏疫病、疫病に抵抗性。干ばつにやや耐える。黒脚病や乾腐病には弱い。 |
Shepody | 1980 | 冷凍加工・フレンチ用。長形。クリーム皮、肌粗、肉もクリーム、目の深さ中。やや肥大早い。丈高、花紫先白。そうか病に弱い。 |
Snowden (スノーデン) |
1990 |
チップス用。カルビーポテトが導入した北海道の奨励品種 偏球、比重高い。皮に軽いネット。 |
Superior |
1961 |
生食用。球。早生。外見良。古いが作付多い。そうか病に強い。ピシウム腐敗や半身萎凋病に弱い。 |
White Rose | 1893 | 生食用。長形。中生。肌に輝きあり。各種病気ウイルスに弱 |
Yukon Gold | 1980 | ボイリング、ベーキング、フレンチ用。肉黄色。中早生。 |
品種名 | 育成年 | 特性の概要 |
Chieftain |
1966 |
ボイリングなどの調理用。外見良。中生、多収。そうか病抵抗性。東部地域に広域適応性。低温で還元糖増加する。 |
La Rouge | 1963 | 生食用、中晩生。そうか病抵抗性。疫病に弱い。 |
Norland | 1957 | 生食用。外見良。早生。PVA抵抗性。オゾン障害出やすい。 |
Red La Soda | 1953 | 生食用。球形。中生。多収。耐暑・耐干性。変形芋出やすい。 |
Red Pontiac |
1945 |
生食用。球形。中生。目浅い。多収、やや耐干性。そうか病に弱い。North Dakota州などで栽培。 |
Sangre |
1982 |
ベーキング、ボイリングなどの生食用。中生。卵形。皮厚い。 西部の潅漑栽培に向く。出芽遅い。内部障害少ない。 |
Viking |
1963 |
生食用(ボイリング、調理用)。偏球。中生。多収。そうか病に強。黒脚病、乾腐病、PVX、PVY、半身萎凋病に弱い。 |
品種名 | 育成年 | 特性の概要生食用(フレンチ、フレークなど)。 |
Belrus |
1978 |
長形。早生。PVA、葉巻病、褐色心腐、キタネコブセンチュウ抵抗性。 |
Centennial Russet |
1976 |
生食用(ベーキング、ボイル)。長卵形。還元糖多い。 西部潅漑地に向く。そうか病、葉巻病に弱い。 |
Frontier Russet |
1990 |
ベーキング、フレンチ用。長卵形。早生。乾腐病抵抗性。 衝撃に強いが、貯蔵性に劣る。 |
Hilite Russet | 1987 | |
Krantz |
1985 |
生食・加工用。長卵形。中晩生。空洞、そうか病、疫病に強い。潅漑栽培に向く。裂開出やすい。 |
Lemhi Russet |
1981 |
フレンチ用。長卵形、多収。広域適応性、澱粉価高め、皮下黒斑多い。 そうか病に強く、PVS、PVX、PVYに弱い。 |
Norgold Russet |
1985 |
生食用、冷凍加工用。長卵〜長形。早生。収量男爵薯並。澱粉価高めで、テキスチャーやフレーバー良好。潅漑栽培向き。 |
Norking Russet | ||
Ranger Russet |
1991 |
ベーキング、フレンチ用。長形。潅漑栽培向き。空洞出難い。 フライ時のオイル吸収が少ない。 |
Russet Burbank |
1914 |
冷凍加工・生食・脱水製品用。ベーキングなど用途の広い古い品種だが、作付は今も1番。長卵形。休眠長く、貯蔵性あり。乾腐病に弱い。 |
Russet Norkotah | 1987 | 生食用。長形。中早生。澱粉価低い。半身萎凋病に弱い。 |
○ ジャガイモは種子を植えるニンジン、ゴボウ、タマネギなどとは違い、芋をそのまま種子として植えることが可能なため、隠れて植えたりする可能性が高い。
○ 輸出に際し、厳密な検査はするであろうが、あくまで検査の対象となったものに見つけられなかっただけの話であって、そのロットのすべての塊茎が日本で漸く撲滅させた輪腐病にかかっていないことにはなっていない。
1.アメリカのジャガイモには、貯蔵性をよくするため、日本では使用を認められていないポストハーベスト・アプリケーションつまり「クロロプロファム」(CIPC)がつかわれている。
2.アメリカでは日本で発生していない、ジャガイモシストセンチュウ・シロシストセンチュウ系統が発生している。
3.アメリカには日本で発生していないニセネコブセンチュウ、コロンビアネコブセンチュウが発生している。
4.アメリカでは日本で発生していないコロラドハムシが発生している。
5.アメリカでは日本で発生していない「癌腫(がんしゅ)病」が発生している。
これらの絶滅はかぎりなく不可能で、非常に恐ろしいいろいろな悪影響を与え、その被害防止のため多大のコストを強いられることになります。
6.アメリカには日本で発生していない「やせいも病」(ウイロイドのひとつ)が発生している。(これは表面の土を殺菌して入れても殺せない。州によっては1.0%以内なら合格とする甘さがある)
7.仮にこのすべてが輸出する地方に発生していなくても、外から迂回して混入することも考える必要がある。
8.上の表でアメリカで人気のものは、これに遺伝子組換えしているものがあります。