紅皮、長卵のシェリー「CHERIE」

(1)来 歴
フランスのGERMICOPA社がRoseval (母)× VK 76.199.3(父)から育成し1997年同国ででんぷん原料用として登録していたもの。キリンビール株式会社が輸入し、我が国で2004年種苗登録されています。

(2)地上部特性
 草型はやや開。花色は赤紫系とされていますが、開花や結果は稀のようです。熟期は早生。  

(3)地下部特性
 芋の形は長楕円形で「メークイン」より長め(わが国に提出した特性表には短とあるが?実際はかなり長いもの)、皮色は紅、肉色は淡黄。目は少ないほうで、やや浅く、頂部に多く分布している。いもは小さめで、ストロンは短い。
〈4)調理加工特性
 フランスではでんぷん用ですが、わが国のものと比べるとライマン価はかなり低い。粘質で、煮くずれが少なく、ポトフ、煮物、カレーライスなどに向く。皮が薄いので、皮つきのまま食べることが可能という。
(5)栽培上の注意
 Yモザイク病、そうか病、疫病には弱く、黒あざ病に弱いようである。休眠は中間くらいのようです。栽培経験が少なく、特性がはっきりしていないので、粉ふき感、食味も自ら確かめていただきたい。
 国内の問合わせ先 キリンビール株式会社03-5540-3422。  


「シェリー」の地上部。花は見られなかった

*品種メニューに戻る*
*スタート画面へ戻る*