ジャガイモ品種*ドクタージョハンセン*

(1)来 歴
 カルビーポテト株式会社(東京都台東区)が出願登録した品種です。
 異種ジャガイモ、S. phurejaに由来する選抜系統に育成者所有選抜系統を交配して育成されたものであり、試験地(北海道河西群芽室町)における成熟期は早生、X及びYモザイク病抵抗性が強く、低糖性の北海道に適するチップス向きの品種です。
 そう性はやや開張型、個重型・個数型の別は個数型、幼芽の色は赤紫、太さは中、茎の長さはやや短、太さはやや細、翼は波、色は緑、分枝数は少である。萌芽時の葉色は、緑、葉色は濃緑、頂小葉の形は広、大きさは中、小葉の形は中間、大きさは小です。花の数は多、大きさは大、色は赤紫系です。結果数はかなり多い。
 ふく枝の長さ及びいもの長短は短、いもの形は扁球形、皮色は白黄、表皮の粗滑は滑、目の数は少、深浅は浅、肉色は白です。グリコアルカロイド含有が比較的高い。
 休眠期間は極短、枯ちょう期は早い、初期生育は速く、早期肥大性はやや速く、上いも重及び数は中です。
 貯蔵性および澱粉価は中、黒変及び煮くずれの程度は中です。肉質はやや粉、チップ・フライの褐変程度は無、食味は中です。
 葉巻病抵抗性はやや強、XおよびYモザイク病抵抗性は強、Sモザイク病抵抗性は弱、軟腐病抵抗性は中です。
 「トヨシロ」と比較して、個重型・個数型の別が個数型であること、葉色が濃緑であること、花色が赤紫系であること、結果数が多いこと、休眠期間が短いこと、葉巻病抵抗性が強いこと、X及びYモザイク病抵抗性が強いこと等で区別性できます。


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