ポテトエッセイ第34話
フィッシュ・アンド・チップス【ジャガイモ博物館】
【札幌駅前のホクレンビル →】
イギリス人、とくにロンドンに住む若い人々に好まれている安上がり食事の代表格です。ロンドンでは、下町とか郊外でこの看板が目につきます。たとえば地下鉄カムデタウン駅で降りると食べることができます。フイッシュは白身の魚で、例えば小さなタラの半身が使われます。これを小麦粉に水と卵を混ぜてかきまわした衣につけたものを揚げてつくります。天ぷらに似ていますが、さらっと軽くはならなく、ややぶ厚いものです。
イギリスの「チップス」とは、我が国でいうフライドポテトですが、ジャガイモを水洗いして、皮を剥かずに使っています。テコの原理を利用した長い柄のある道具を使い、拍子木状に切ってあげます。 魚だけでもフイッシン・チップスと呼ばれますが、チップスだけを注文したい時は、「ワンチップ・プリーズ」と言えばいい。そうすると新聞紙大の紙を3角形になるように2つに折り、さらに3角錘に丸めた入れ物に、小さいシャベルで山盛りにすくって差し出してくれます。これにイギリスでは自分で塩と酢を振りかけて食べますが、オランダでは、マヨネーズとかトロッとしたカレースープをかけることが多いようです。
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