目が赤くておしゃれ。煮物やサラダにはるか (HARUKA)

(1)来 歴
白肉で目の周りが赤い外観が特徴的な多収系統「T9020-8」を母、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を有しサラダ加工適性の優れた白肉の品種「さやか」を父とし、(独)農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究センター)において育成しました。 名前の由来は、皮が白く、目の周りが赤い外観から、北海道の雪解けの春(春の香り)をイメージしたもの。

(2)地上部特性
茎長は「さやか」よりさらに伸びるが、草姿はこれより立っています。熟期は「さやか」よりさらに遅い中晩生。

(3)地下部特性
いもは「男爵薯」よりも大粒、倒卵形で、目はやや浅い。収量は「男爵薯」よりも多く、「さやか」並です。でん粉価は「男爵薯」、「さやか」よりもやや低い。目の周りが赤く着色していますので、既存品種と差別化を図ることが可能です。
休眠は「さやか」よりやや短く、「男爵薯」なみです。

〈4)調理加工特性
皮が剥き易く、剥皮後の褐変は少ない。「男爵薯」と異なるやや粘質の肉質であり、良食味です。水煮による煮崩れが少なく、水煮適性は「男爵薯」よりも優れます。サラダ加工適性は「さやか」並に優れ、コロッケ加工適性もあり汎用性に優れ、青果用としても業務加工用としても利用できます。「石焼ジャガイモ」を移動車で販売している有限会社グリーンフラグの「ポテトホーイ」では本品種を使用している。(2014年)

(5)その他
いもの内部異常は「男爵薯」よりも少なく、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を持ち、青枯病ならびに塊茎腐敗に対してもやや強い抵抗性を持っています。
栽培適地は、寒地・寒冷地ですが、片親は暖地向け母本であり、青枯病には「男爵薯」、「さやか」より強めでもあり、南の地域でも栽培できましょう。
 


はるか

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石焼じゃがいも石焼じゃがいもポテトボーイ2014リニューアル