私たちの腸内には100種類以上の細菌が生活しているとか。病原菌の増殖を抑えたり、カルシウムの吸収を促進してくれたり、ひとつひとつがいろいろの働きをしています。腸内細菌のエサとしては、食物せんいやでん粉がありますので、老いた方や離乳食をとるひとにもジャガイモが有効です。消化耐性のでんぷんは生のジャガイモやごはんに多いので、生のジャガイモをすったりミキサーにかけて食べると、腸内発酵でプロピオン酸や酪酸が多くでき、腸を丈夫にし、生活習慣病からも体を守ることができるという人もいます。
ヨーロッパでは、エンドウを食べるとおならが出るといいます。小豆やあんもおならに役立ち(?)ます。ジャガイモでも、日本人離れするほどたくさん食べるとおならがでるようです。
おなら自体は害はないようですが、おなかがはる、周囲が気にするような音がでる、臭(にお)いがする、など気になりましょう。
音が気になるなら『音入れ』(おトイレ)内でやるのがいい。音なしにしても、出るガスにはインドール、スカトール、メルカプタン、吉草酸といったものがあります。このようなにおい物質は揮発性があるため、ごく少ない量でも、においをまき散らします。
概して、くさい一発をこくときは肉色に偏ったときに多いようです。バランスのとれた食事につとめ、どうしても肉料理が多くなる人は、オリゴ糖や食物せんいの含まれる食べ物をとったり、ヨーグルトなどの乳酸菌飲料をとるといいようです。隠し芸のときは、植物せんいのある消化しにくい糖質をたくさんとって、迷演奏に備えてください??!!。
飛行機に乗るとガス(おなら)が多くなる経験がありませんか。
その理由を調べた米ロスアラモス国立研究所(ニューメキシコ州)によると、飛行機のキャビンでは地上よりも気圧が低く、得られる酸素が減り、体腔内のガスが膨張するのが原因だといいます。
これがいやなら、フライト前にガスを生じやすい下記の飲食物の摂取を避けることで、不快感が減少できるという:
・果物:リンゴ、リンゴジュース、アボカド、バナナ、メロン、ブドウ、レーズン、スイカ
・野菜:豆類、ブロッコリー、キャベツ、カリフラワー、トウモロコシ、キュウリ、ネギ、タマネギ、ピーマン、ラディッシュ
・全粒シリアル
・炭酸飲料、チューインガム、ナッツ類、アルコール飲料、高脂肪食物
芋のおなら、といえば落語でこんなのを聞いたことがあります。
題は「いも屁」だったか「いも俵」だったか忘れましたが、3人組の泥棒がひとりをいも俵に潜り込ませて狙ったサツマイモを商(あきな)うお店におく作戦のもの。しかし、店の者が俵を逆さに置いてしまう。苦しんでいると、丁稚(でっち)が俵に手を入れ調べることになる。手がお尻にさわると感触がやわいので、腐っている芋と思い、腐っていないものもあるかどうかと、あちこちさする。ついに、中のものがブーと一つやる。そこで丁稚さんが、
『なんと気の早い芋だこと』
と言うのがオチ。あら、『へーイ』なんて。
『お後がよろしいようで』
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