多年草perennialとは
宿根草ともいい、2年以上生存を続ける草本植物をいいます。1年草、2年草に対する語。地上部が冬になると枯死してしますものでも、塊茎などの地下部が越冬すれば多年生の性質をもつことになります。
トウゴマ、ニチニチソウ、オジギソウ、オシロイバナなどは温帯では春まき1年草ですが、熱帯では宿根草になります。(↓写真は丈の低い6倍体野生種ソラナム・デミッサム)
一般には球根植物として取り扱われる植物では、地下茎、鱗(りん)茎などが地下部に養分を貯蔵するため、広い意味ではこの多年草の仲間と言えます。
ジャガイモの野生種の多くは短日になると塊茎形成が促進され、越冬体制に入ります。品種改良されたものは、長日下でも塊茎ができます。これでは休眠の長い品種でも春がこないうちに芽が出てしまいます。また北海道では冬の気象が厳しく、土壌が凍結してしまいます。このため土中のいもが9〜0℃に保たれる保証がありません。これらのことから、多年草であることを体験できないので1年草と思う方が多いのではないでしょうか。