長 所 |
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短 所 |
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萌芽期、初期生育及び開花期は「男爵薯」より1週間ほど遅い。熟性は「男爵薯」並の早生です。
茎長は短く、茎の太さは中で、ともに「男爵薯」並です。茎色は緑で2次色は無く、茎翼は直です。分枝は少なく、そう性はやや直です。葉は「男爵薯」及び「農林1号」より淡い淡緑で、小葉は「男爵薯」より小さい中で、小葉着生の疎密は中です。
花の色は白で、開花数は「男爵薯」より少ない少です。自然結果は「農林1号」より多い中です。
適地は、寒地・寒冷地(北海道一円)です。
種いもの温蔵処理などで、休眠明けを促してから植え付けると、萌芽期及び初期生育はやや早まり、生育全体が早生化し、栽培しやすくなります。
休眠期間が長いため通常の種いも貯蔵では萌芽及び初期生育が遅れやすいので、育成地では、下記のような扱いが必要としています。
1)休眠期間を短くするために、収穫した種いもは本貯蔵まで25℃以下の暖かい場所に貯蔵しておくます(収穫後D型ハウスなどで仮貯蔵し、凍結の恐れの生じる10月中旬頃までに本貯蔵とする)。
2)休眠明けを早めるために、3月上旬から高温貯蔵(10℃〜20℃)し、浴光期間を十分とるなど、早めの休眠打破が必要です。これをしないと萌芽・初期生育が不良となります。また種いも切りを早めにやっておく。
3)疫病による塊茎腐敗抵抗性は「男爵薯」より弱く、茎疫病にも弱いので、予察情報などを活用し、適正な防除に努める。
4)2L規格(180g〜)以上のいもでは中心空洞が発生することがあるので、茎数の確保と、栽植密度、施肥量に注意し塊茎の急激な肥大を避けるようにします。
1)PVY感染の翌年は健全株との違いが判りにくいので、アブラムシ防除に努めるなど感染の抑制に努める。
場 所 |
品種名 |
茎長 (cm) |
枯凋期 (月日) |
上いも重 (kg/10a) |
比 (%) |
中いも 以上重 (kg/10a) |
比 (%) |
澱粉価 (%) |
平 均 一個重 (g) |
北 農 |
十勝こがね 男爵薯 |
51 52 |
9. 1 9. 7 |
4,225 4,749 |
89 100 |
4,039 4,176 |
97 100 |
16.1 15.0 |
127 95 |
十 勝 |
十勝こがね 男爵薯 |
52 42 |
8.27 8.26 |
3,349 3,333 |
101 100 |
3,175 2,763 |
115 100 |
15.6 14.7 |
112 79 |
北 見 |
十勝こがね 男爵薯 |
48 48 |
9. 7 9. 4 |
4,419 4,251 |
104 100 |
4,632 3,747 |
110 100 |
16.7 15.4 |
115 94 |
上 川 |
十勝こがね 男爵薯 |
52 41 |
8.27 8.28 |
4,484 4,384 |
102 100 |
4,186 3,948 |
106 100 |
14.9 13.9 |
116 103 |