ジャガイモは茎か根か ?
答え:ジャガイモの食べる部分は茎(塊茎)です。そしてサツマイモは根です。
その証拠はふたつを並べて太陽の光を当てて数日放置しておくと判ります。(写真右の塊茎)ジャガイモの表面は葉緑素が増えて緑を増していきますが、根であるサツマイモは葉緑素を増やす構造になっていないので緑にはなりません。この緑(葉緑素)は毒ではありませんが、緑化にほぼ比例してアルカロイドも増えていますので、緑化したものは皮を厚く剥くなどしてから調理に使いましょう。
ジャガイモにも根があります。ひげ根で、肥大することはありません。(下の左図)
ジャガイモ塊茎の親(の茎)とのつながりのヘソの緒のようなストロン(匐枝)があったところを尻、その反対が頭です。「メークイン」を例にしますと太い方が頭部になります。
ジャガイモには目eyeと呼ばれる凹みが頭部に近いほうに多く、尻に近いほうに少なくついています。ジャガイモ収穫後一定期間芽を出さない休眠期間があります。品種によって休眠期間に長短があり、「インカのめざめ」、「デジマ」などは短く、「男爵薯」は長い。休眠から覚めると、目eyeから芽budが出て来て、芽は通常アルカロイドを多く含んでいます。目も芽も「め」と発音されるため、緑化していない凹みまで捨てる若い女性が多く、欧米のホームステイで目を切り捨ててホストを驚かせた事例を幾度も聞いています。目は捨てなくてもいいのです。