北海50号


(1)来歴
 北海道農試が「男爵薯」にアメリカの「96−56」を交配して育成したもの。昭44年から51年にかけて道内の適応性などを検討したが、奨励品種候補とはしないで終わった。熟期が「男爵薯」より早いことから、一部町村で僅かに栽培を続けるものがあり、地域在来品種のようになり、函館市(亀田)、共和町(前田)、恵庭市などで栽培されています。
(2)特性
 花は白、疫病抵抗性遺伝子は「ワセシロ」と同様のR1を保有しています。
 熟期は「男爵薯」並の早生。澱粉価や食味が「ワセシロ」、「男爵薯」より低く、「ニシユタカ」並ですが、目が浅く、形が球で、良いので、野菜感覚の早出しが可能です。  丈は「男爵薯」よりやや伸び、倒伏が多い。いも着きは「ワセシロ」程度のやや疎。いもの早期肥大性は「ワセシロ」に近いが、澱粉価は劣る。
 褐色心腐の発生は、「ホッカイコガネ」同様に少ない。爪跡傷がでやすいので、取り扱いに注意する。

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