「コナフブキ」の北海道における作付面積は、「メークイン」より多く、「男爵薯」につぎ約1.4万haに達しますが、澱粉用品種のため、道東しか見られません。
「ワセシロ」や「コナフブキ」は、その肥大中にエゾシカに好かれ、その理由は判りませんが、他の品種と並べて植えると被害が一番多い。
道東以外でこれを入手するには、太陽や蛍光灯にあたっていないものを送ってもらい、受けてからも同様の注意が必要です。(他の品種も同じことですが)この品種は澱粉が多すぎ、水煮後黒変が多いので、煮て食べることはできません。せいぜい皮つきでふかしてマッシュにするぐらいでしょう。
比重が高いので、打撲による灰黒色の皮下黒斑ができやすいので、見つかったらその部分を切り取って使います。商売に使うときは、緑化と打撲を少なくしている農家のものを購入しましょう。
◎ もちつき機を使ったジャガイモもちのつくり方
わが家にもちつき機があるが、遊んでいるほうが多い方もあることでしょう。
そのもちつき機を使ったジャガイモ餅も美味しいものです。その「伯爵夫人」伝授「いももち」のつくり方をお知らせしましょう。
早い話、昔の代用食ですが、今はヘルシーな食べ物です。
1. ジャガイモとでん粉の量:
皮を剥いたいも1kgにつき、でん粉約350gを用意します。
粘りの強い品種「伯爵」ではでん粉を少し少なめ、ゆがいたヨモギなどを混ぜるときは、若干多めにしてみます。
2. ジャガイモは圧力カマなどで煮ても、ふかしてもかまいません。
3. 1sのジャガイモならもちつき機に2回にわけて入れます。
入れる前にある程度つぶして機械に入れないとジャガイモが飛びだします。
4. 歯が同じ場所を空転しないよう、へらで補助してやります。
5. ヨモギを入れる場合は、ジャガイモを減らしでん粉を若干増やしましょう。
ヨモギは予め十分ゆがいてからしぼって、冷凍保存しておけば、繊維が柔らか
になります。
6. もちはプレートなどで焼いて、バター、のり巻きに醤油をつけるなどにして
食べると子供から老人まで喜ぶおやつなどになります。
熱いうちに食べましょう。
7. お裾分けには丸太をつぶしたようにしてフォイルで包んで渡します。
冷凍保存するには約1pの厚さに切ってから横に寝かせてやります。
ジャガイモを潰すとき、室温に冷えてからすり鉢に入れて潰すと、細胞がよく壊れ、中の糊化したでん粉が出て来て粘着力の強いものになります。北海道の松前町ではこれを「どったら餅」と呼び、麺つゆを付けて食べるそうです(NHK2014.8.27放映ためしてガッテン。すり鉢をふたりの女性が押さえていました)。
1.光を当てないように保管していたコナフブキをふかして、つぶす。香りをよくするため、ローズマリーをほんの少しみじん切りにして混ぜるかバジリ入りオリーブオイルを使ってもいい。
2.小麦粉を1/4ぐらい入れてこねる。
3.手に水をつけるなどして、丸め、平たくして、フライパンにオイルかバターでキツネ色になるまで両面を焼く。
4.しょうが醤油をつけていただく。海苔を使ってもいい。