ジャガイモ 生育・収量調査基準

ジャガイモ栽培の記録を残すとき、特に約束がない場合は、次のように測定・記録することをおすすめします。
1.生育調査
番 号調査項目調査基準 単位
備 考
植付期圃場に種いもを植付けた日月日 例 5月7日
萌(出)芽期4,5割が出芽した日月日 例 5月30日
出芽の良否出芽できた株の割合で判定95%以上を良、90%以下を否。その間は中
開花始始めて開花をみた日月日生育中庸な10株以上の平均
開花期4,5割の株に花が見えた日月日 例 7月5日
茎 長地面より株の最長生長点までの長さ cm 終花期において生育中庸な10株を調査
草 丈地面より最先端までの長さ cm 通常は使わない。共に倒伏しているのは伸ばして測定する
茎 数株当たりの茎数地下分枝は数えない
終花期花のほとんどが落ちた日月日
茎葉黄変期茎葉のほとんどが黄変した日月日
10茎葉枯凋期ほとんど枯凋した日 月日 備考
11収穫期芋を収穫をした日月日
2.収量調査
番 号調査項目調査基準 単位
備 考
上いも重農試では、20g以上のいもの重さ 例3,500kg/10a 品質の良いものではない
中いも以上重60g以上のいもの重さ 70g以上のことあり
3一個重上いもの重さをその数で割る例 123g
澱粉価注1
澱粉収量上いも重×(澱粉価−1) kg/10a


 注1.上いも2kg以上を用いる。その重さ(空中重)と水中に移して測った重さ(水中重)から求める。
比 重=空中重 /(空中重−水中重)
澱粉価=(比重−1.05)×214.5 + 1.05

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 注2.いもの大きさ区分
 (1)古くから道立農試で行われている区分
 屑:20g以下、小:20〜60g、中:60〜120g、大:120〜190g、特大:190g以上
 (2)道産品市場などで見られる区分
 S:40(50)〜70g、M下:70〜100g(十勝はメークインが多いので80〜100g)、特M:100〜120g、L:120〜190g、2L:190〜260g
 長崎とか新じゃがで別の区分もあり、種子用の区分けも違っています。
 注3.病害虫の発生程度
 無、微、少、中、多、甚に区分し、調査した月日を明記しておくといいでしょう。
注3.調理試験の評価
剥皮褐変:無、微、少、中、多(剥皮黒変)
調理後黒変:無、微、少、中、多(水煮黒変)
肉  質:粘、やや粘、中、やや粉、粉
舌ざわり:滑、やや滑、中、やや粗、粗
食  味:劣、やや劣、中、やや良、良
総合評価:×(不良)、△(やや不良)、□(中)、○(やや良)、◎(良)
  比較は品種名を伏せて、ABCとか、川山竹で比較するといい。また、調理時期(秋か低温貯蔵後かなど)とか煮る時間などで評価が変わることが多いので注意が要ります。
  

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