ジャガイモの出てくる 映 画  第29集

浅間和夫

291.『クレマスター3 』(原題:CREMASTER 3 )
2002年、アメリカ映画。監督:マシュー・バーニー。
【キネマ旬報データベース】によると、「クレマスター・サイクル」とは、5本のフィルム作品とそれに関した彫刻、写真、素描などからなる超大作。クレマスターとは睾丸を上下させる筋肉のことで、母体内で胎児の性別が決まる時にも昇降。転じて、上下運動と存在の曖昧さを描くシリーズのタイトルとなる。フィルムは一話完結ながら、ゆるやかに全作がつながり、循環する構造を持つ。どれも台詞がほとんどないまま、映像と音楽で展開し、意味深な物語と奇妙な登場人物、鮮烈なファッションが印象的である。
 「クレマスター3」は、アイルランドとスコットランドの巨人神話から始まり、ニューヨークでもっとも有名な二つの建築を舞台にめくるめく物語が展開する。ひとつはニューヨーク一美しい尖塔をもつクライスラービル。もうひとつの建築物は、フランク・ロイド・ライト設計のグッゲンハイム美術館。巨人やゾンビ、フリーメイソンが登場し、ケルト神話やミステリー、アクション、ミュージカルの要素が複雑に絡み合う。以上。 
 この映画は182分と長いものであり、セリフらしきものは少なく、字幕もないと言うので、観賞は断念した。しかしジャガイモ好きが気になるところをひとつだけ拾って紹介しておきたい。
 冒頭、バーカウンターの隣の部屋に美女がいる。彼女は床を埋める皮つきのジャガイモを刃のある型抜き専用の器を左右のブーツにつけて削っている。見たところチーズグレーター(チーズおろし器)によく似ている。椅子に腰掛けたまま延々と、不慣れな苦行のようにジャガイモの型抜きを続けている・・・。(写真)

292.『なつぞら 』
2019年、NHK連続テレビドラマ。制作統括:磯 智明、福岡利武、プロデューサー:村山峻平。脚本:大森寿美男。
 1946(昭和21)年初夏、戦争が終わり、戦争孤児の奥原なつは兄妹と別れ、父の戦友柴田剛男に連れられ、北海道の十勝にやって来た。剛男の義父・泰樹(草刈正雄)は開拓で入った酪農家。子どもながらに覚悟を決めたなつは、牛馬の世話や乳搾りを懸命に手伝う。なつの頑張りに心を動かされた泰樹は、生きる術をとことん叩き込む。やがて、なつはすてきな馬の絵を描く少年・山田天陽(吉沢亮)と出会い、絵を描く仕事に夢を持ち始める。
 なつ(広瀬すず)は牧場で働きながら十勝農業高校の畜産科に進学し、仮死状態で生まれた子牛を蘇生させたりして柴田家の一員に成長していく。夏休みとなり、浅草にいるらしい実兄に会うべく上京して、漫画映画のスタジオを見学してアニメーターという職業を知る。泰樹は一時なつを孫の嫁にして、十勝に居てもらおうとするが、漫画映画に挑戦したいとするなつを許し、東京で開拓してこいと激励する。
 東京では、東洋動画スタジオで長編マンガ映画製作にかかわっていたが、そこをを退社し、坂場一久(中川大志)と結婚して優という子供を授かる。マコプロダクションに移ってからは、自らの半生のような、両親がいなく養子となって北海道の開拓に入り、十勝川の氾濫にあったりするが、家族や周りの人達と助け合いながら開拓者精神を引き継いでいくというアニメをつくる・・。
 「なつぞら」は大きく分けて北海道と東京のシーンが多い。その北海道では食卓シーンが多く、2週目で早速搾りたての牛乳とジャガイモを食べる。11週目では、照男兄がもってきた天陽の畑のジャガイモでつくった粉ふきに、柴田牧場自家製のバターをつけて食べるシーンがある。そして天陽が麦わら帽子をかぶり、肩から吊った作業ズボンをはいて葉色が少し淡いポテトチップ用品種「トヨシロ」らしきジャガイモ畑にしゃがむシーンなども見られ(写真)、後半のアニメつくりの取材でも畑で茎を引き抜くシーンもあった。

293.『Miss ZOMBIE 』
 2013年、邦画。監督:SABU。
 ある日、大きな寺本(手塚とおる)宅へ、友人から 荷物が届けられる。中身はなんと若い女ゾンビ・沙羅(小松彩夏)であった。荷物には他に飼育の手引きと処分用の拳銃も入っていた。ゾンビの食べ物は野菜・果物であり、誤って肉を与えると凶暴性になるという。ゾンビには外でタワシで掃除する仕事をやってもらうが、黙々とよく働く。寺本の妻志津子(冨樫真)はお礼に、ジャガイモとガーベラ1輪が渡された。ゾンビは暗いところで生のジャガイモ(写真)をガリガリと音で食べていることを知らす。若者がからかって金属を肩に刺したり、近所の子供達は石を投げつけたりするがゾンビである沙羅には痛覚がなく、それらをやり過ごしている。
そんなある日、寺本家の健一(大西利空)が誤って溺死してしまい、志津子は沙羅に健一をゾンビとして蘇らせるようお願いする。沙羅が健一の首に噛み付いた瞬間、ゾンビとなり、健一は沙羅を慕うようになってしまう。加えて、沙羅の働く姿には色気があり、それに気づいた若い男は輪姦し、寺本も傷痕を補修中に妖艶さに惹かれてしまう。これを志津子が向かいの窓から目撃することとなり、幸せだった寺本家に亀裂が入り、志津子は長椅子に伏せるようになる。
 怒った志津子は沙羅に禁じられていた肉を食わす。沙羅は健一を連れて森へ走る。志津子はけん銃を持って追いかけるが、沙羅が転倒してしまう。そこへ志津子が追いつき拳銃を向けるが、健一が沙羅を必死に起こそうとする。その後志津子は拳銃で自死する。音に立ち止まった健一は、倒れた母親の元へ戻り彼女を生き返らせようとする。健気さに心打たれた沙羅は、健一の意を汲んで志津子の首を噛みゾンビとして蘇らせる。そうして、要らない存在となった沙羅は、頭部を拳銃で撃ち抜き自らを処分することで終わる。内容がゾンビなため、映画は後半の極一部を除きモノクロ映像で通して独特の雰囲気を出し、怪談話のようでもあった

294.『ファング一家の奇想天外な秘密 』(原題:The Family Fang)
2015年、アメリカ映画。監督:ジェイソン・ベイトマン。
本作はケヴィン・ウィルソンが2011年に上梓した小説『ファング一家の奇想天外な謎めいた生活』を原作としている。
女優・アニー・ファング(ニコール・キッドマン)の元に、弟で作家のバクスター(ジェイソン・べイトマン)から電話がかかってきた。でかいジャガイモ砲(写真)で撃たれて怪我をしたから、病院に迎えに来てほしいと言う。彼は手作りのポテト砲の取材を頼まれ、現地に行ったもののの、一緒に遊びだしてしまったのだ。ジャガイモを発射するポテト大砲を使ったウィリアム・テルばりの射的のマトに自ら志願しバクスターの頭の上に缶を置いて度胸だめしで、1度目は成功するも、2度目は顔面を捉えたのだった。横を向いたこともあり、鼓膜が破れた。病院に連れて行かれ、看護師から両親を呼んだことが知らされる。
 彼らの両親(ケイレブとカミーユ)は、アーティストを自称して、「人をアッと驚かせるパフォーマンス」をアートだと言い、大勢の前で銀行強盗を装うなどして、人を驚かせ続けてきていた。そんな生活を子供の頃から強いられてきた姉弟は、両親の指導が理解できず、大人になると距離を置いて暮らして生きていたのだった。それが、このバクスターの怪我により、久しぶりに一家が揃うことになってしまった。
 アニーも子供の頃から演技を強いられており普通の家庭を憧れていた。家族の再会を機に絆を取り戻そうと考える姉弟だったが、保安官が家を訪ねてきて、ケイレブとカミーユが連続殺人事件に巻き込まれたと説明する。後に二人は両親の捜索を諦め、思い出の品々をフリーマーケットで処分することにした。両親が所有していたCDをBGMにかけていた二人はある曲を聞いて仰天した。その曲は子供時代に自分たちが芸術活動の一環として歌わされた曲であり、一家しか知り得ない曲だったからである。二人はその曲を歌っているバンドの自宅に押しかけた。家に行くと彼らの母とケレイブが来る。昔このふたりは、見せかけの夫婦を演じていた。しかしある時、事が起きて子供が生まれることになった。カミーユは彼を愛していることから、芸術が全てのために関係を続けていたことが解った。
 バクスターは新作の「子供たちの穴」という本を発表する。それは姉と弟の物語で、幸せになれると信じ、いつか穴から脱出するという話である。講聴会でバクスターは読んでいき、涙を浮かべながら、聞きに来ている姉を見つめる。

295.『三食ごはん 山村編 』
 2019年、韓国ドラマ。監督:ナ・ヨンソク。
 山村編は2019年10月28日から始まった人気のシリーズ。
 ヨム・ジョンア、ユン・セア、パク・ソダムの3人が、今回の舞台は石を植えてもジャガイモが出来ると言われる豊かな土地、江原道(カンウォンド)高敞(コチャン)。
 彼女たちが、やる気満々で豆もやしごはんとテンジャンチゲを作ることに決めたが、かまどがないと知り、レンガを積んで試行錯誤の末放射状の綺麗なかまどをつくる。
このあと無事大きなお釜に豆もやしを乗せたお米とテンジャンチゲ用のお水を入れてそれぞれかまどにかけ、ミッションを一つクリアした喜びに沸いてた3人であるが、チゲに入れる野菜を畑で仲良くもいでたら、「ご飯焦げてますけど」と知らせがきて慌てさすことも。
なお、ソダムの祖母の家はジャガイモ産地の江原道にあり、子どもの頃はよく遊びに行っていたのでジャガイモを掘ったことのある唯一のメンバーである。
 こんな感じなので、初日のお料理は田舎のおばあちゃんちを彷彿させる肉や魚の見えない素朴なものが出来上がった。すなわち、ちょっと途中に雨も降ったりしたため、夕ご飯は掘りたてのジャガイモで作ったジャガイモのチヂミ(カムジャジョン)とジャガイモ炒め(写真)。
 当初オリーブオイルベースのイタリアンなドレッシングを作るつもりでしたが、それだとおかずと合わないので、臨機応変にとれたて野菜でコッチョリ(浅漬け)もつくり、チャーハン、卵スープも入って種類も多くなり、口達者な3人組にはお似合いの丁寧でカラフルなものとなり、例の長い箸で取って食べていた。
 放送の終盤、俳優チョン・ウソンが姿を見せて驚きを誘った。ヨム・ジョンアはチョン・ウソンを見てびっくりしながらも、「ジャガイモを掘りに来たのね」と歓迎して笑いを誘った。もちろん紅白2品種混ざったジャガイモを掘ってくれ、薪き割り、コーヒー入れなど大活躍してくれた。

296.『光に叛く者 』(Criminal Code)
 1931年、アメリカ映画。監督:ハワード・ホークス。
都の生活に馴れない20才の青年ロバート・グレアム(フィリップス・ホームズ)は都会の生活に馴染めなかった。彼は一人の娘を誘ってカフェエに行ったものの不良少年に絡まれる。憤慨したロバートはその青年を殴り倒すが、打ちどころが悪く相手は即死した。死んだ男は市の有力者の息子だった。地方検事ブレーディ(ウォルター・ヒューストン)はロバートに同情したが法を曲げることはできず、懲役10年に処せられる。
 それから6年後、彼は苦役と不健康な監房生活のせいで瘠せ衰えるていた。その頃、ロバートを監獄に送ったブレーディが刑務所の所長として赴任してくる。ロバートは誠実・善良であとを認識したので、専属運転手の仕事を与えてくれる。やがて、ロバートはブレーディの娘メアリー(コンスタンス・カミングス)と知り合い恋をするようになるが、自分からその想いを打ち明ける勇気はなかった。ロバートと同房になるギャロウェイ(ボリス・カーロフ)とジム(オットー・ホフマン)もいい男であり、自暴自棄になりそうなロバートを気にかけて励ましてくれたりする。
 模範囚は割と監房と所長室を行き来できていて、刃物の扱いもかなり自由であり、ロバートがメアリーに頼まれて、小型のナイフでジャガイモの皮を剥いてやったり、ギャロウェイが所長の髭を剃刀で剃ることも見られる。
 ブレーディの計らいで、ロバートは釈放が目の前にせまったころ、同房のジムが脱獄をしようとして、ランチの密告のせいで看守に殺されてしまう。囚人の間には裏切り者は死の制裁が加えられる掟があり、ギャロウェイが、その掟を実行する。運悪くロバートと鉢合わせになる。しかしロバートは黙秘を貫く。
彼は犯人の名を言えと監手達に責められ、典獄に口説かれる。しかし囚人たちの掟を守り続けたため、懲罰房に閉じ込められてしまう。また脱獄騒ぎがあり、瀕死の男が真相を語るためロバートは開放され、父親に彼を懲罰房から出すよう懇願していたメアリーも喜ぶ。

297.『スターリングラード 』(原題: Enemy at the Gates )
 1942年、アドルフ・ヒトラー率いるドイツは絶頂にあり、さらに油田地帯を抑えるべく進軍を進め、その途上に横たわる大都市スターリングラードで激戦を繰り広げていた。
 対するソビエト軍にいたひとりの男、ウラルの羊飼いであり幼い頃から銃の訓練を受けていたヴァシリ・ザイツェフ(ジュード・ロウ)は狙撃が得意であった。あるときドイツ軍による激しい攻撃が終わった後、ダニロフ(ジョセフ・ファインズ)とザイツェフは遺体の陰にかくれ、彼らの様子をジッと見ていた。広報担当のダニロフが射撃を試みたが、失敗に終わる。しかしザィツェフに狙撃の腕を見込み託してみることにする。すると驚くべき才能で、次々と将校たちの殺害に成功する。このことがきっかけで、ソビエト軍の中で英雄になっていき、軍の上層部からも評価を得ていった。
一方、ドイツ軍はヴァシリを仕留めるため、スターリングラードに狙撃の達人であるケーニッヒ少佐を派遣してくる。
 かってケーニッヒ少佐の生徒だったクリコフを伴い、ケーニッヒ少佐をおびき出そうとしたヴァシリだが、逆にケーニッヒ少佐の罠にはまりクリコフを喪ってしまったことで動揺する。そんなヴァシリの支えとなったのが女兵士ターニャだった。ターニャの助けを借り、ついにケーニッヒ少佐への反撃に成功するヴァシリ。やがてターニャと結ばれたヴァシリは、彼女に「工場の責任者になりたい」という自分のささやかな夢を語る。ヴァシリは虚像の英雄としての自分が独り歩きしていることを知ったり、ターニャを巡り、ダニロフの間には軋轢が生じてしまうこともある。
 独ソの狙撃対決は、ラストシーンにおいてダニロフの囮になるという自己犠牲によりヴァシリが勝つ。深い戦争の悲しみを乗り越えた2ケ月後、ドイツ軍は無条件降伏をし、スターリン・グラード攻防戦は終結となる。そして病院を訪れて愛する女性と再会を果たすヴァシリの姿が見られた。
 この映画で、ヴァシリはドイツへ抵抗するレジスタンス家族と出会うが、その最初の出会いでジャガイモが見えた。そこにいた少年サーシャが後日スパイとしてケーニッヒ少佐の下に送り込まれていた。

298.『居酒屋』(原題: Gervaise )
 1956年、フランス。監督:ルネ・クレマン。
1877年に書かれた文豪エミール・ゾラの創作小説を元に作られた。
 若く美しいジェルヴェーズ (マリア・シェル) は、息子2人と恋人のランティエ (アルマン・メストラル) と一緒にパリに住んでいる。この内縁の夫は真面に働かず、妻の稼ぎで暮らすヒモのような情夫で、近所の若い娘と駆け落ちして家出する。貧苦に悩むジェルヴェーズは洗濯屋を開く。
ジェルヴェーズはクーポー(フランソワ・ペリエ) という屋根職人を知りる。クーポーは彼女を愛し、決して暴力はふるわないと約束し、二人は結婚する。よく働いて3年がたち、ナナ (Nana) という娘が生まれる。
 しかしある日、クーポーは通りから呼んでいるナナを見るために、窓の近くに寄り、そこから地上に転落し、働けなくなり、酒びたりになる。店の経営が苦しくなって、三食がジャガイモ料理となる。酒浸りのクポーは、
「毎日ジャガイモ、ジャガイモじゃ、飽きてしまうよ。あぁ、肉が食べたい」。
ジェルヴェーズは、
「わたしだってお肉を食べたいよ。(あなたが酒代を減らせば、お肉が食べられるのに)」と憤怒し、卓袱台ならぬジャガイモの入った鍋をテーブルごとひっくり返す。仕方なく5才のナナは、床にこぼれたジャガイモを拾って食べる。
 さらに加えてある日の昼飯時、ランティエが戻ってきて三人が奇妙な同居を始める。クーポーはジェルヴェーズを叩くようになる。元夫のジェルヴェーズの同居は土地の人の反感をかい、店はさびれ、金がなくなり、。二人のダメ男を養う宿命を背負って、懸命に働いても救いようのない貧困に転落していく。ランティエは去ってゆき、クーポーは気が狂って病院で死ぬ。乞食になった薄幸の女ジェルヴェーズは孤独のまま死に、死後2日たって発見されるのだった。

299.『ダークネス』(原題:Darkness )
 2002年、スペイン・アメリカ映画。監督:ジャウマ・バラゲロ。
 アメリカのレジーナの一家は神経症を患う父マーク(イアン・グレン)の療養のため、スペインの郊外へと引っ越してきた。父親でスペイン出身のマーク、母親で看護師のメアリー(レナ・オリン)、 姉のレジーナ(アンナ・パキン)、弟のポール(ステファン・エンキスト)の4人。この町はかつてマークが生まれ育った場所で、祖父アルベルトもこの地で医師として働いている。  ポールが暗闇に異常な恐怖を訴え、首から血を流す子供の絵を描くようになる。そして、父親も日に日に情緒不安定になり、子供たちの相談をするメアリーに「俺の事は誰が解ってくれるんだ!バカにしやがって!」と突然切れ、キッチンでひたすらジャガイモを切り続ける(写真)。
40年前の日食の日、ここで少年7人が突然行方不明になった。捜査も虚しく関係者が諦めかけていたところに、1人の少年だけがショック状態で発見される。そして今また日食が近づいてきた。
 レジーナの恋人カルロスがこの家の設計者を見つけたものの依頼者は不明と言う。二人で図書館に行き、床に隠されていた円形のウロボロスの彫刻が魔術のシンボルで、闇や永劫回帰、混沌などの象徴と知り、関連書籍から、円の中央に骸骨が描かれそれに頭を向けた7人の子供の首が切られる画と「7人の子らより吐息と愛を奪い、朝が夜に変わる時、その子らの血で円を閉じよ」という文言、彼女の家そっくりの設計図画を見つける。それは両端が丸く、中央に広間がある卵型の魔道寺院の設計図であった・・・。
 ラストは家が完全な闇に閉ざされ、レジーナとカルロスの乗る車は真っ暗なトンネルへと入って行く。

300.『マンホール (man-hole)』
 2001年、邦画。監督:鈴井貴之。
 映画にジャガイモが出てくるものを探すのは意外と難しかった。北海道ではジャガイモを『いも』と呼ぶ。かって『いも侍』のタイトルに魅かれて、映画を観たことがあったものの、サツマイモのことで期待が外れたことがある。そんな話を、あるワインを楽しむ集いのおりに映画に詳しい札幌の横田昌樹さんに話したところ、即座にこの『マンホール』を知らせてくれた。以後このような人には会えず、自力で300程探すことになった。その中で最もジャガイモが顔を出す回数が多く、4回を数えた映画である。
札幌の女子高生の鈴木希(のぞみ、三輪明日美)がひったくりにあい、交番勤務の勤勉な小林正義(安田顕)が助けるが、希は何故か黙って立ち去る。家庭不和の希は"進学アカデミー"というデートクラブに所属し、佐藤という男とお話とカラオケの相手をしたりしていた。そこには雇われマスター寒河江純(大泉洋)がおり、気楽に女達の走り使いもやっており、まずC社のチップス『堅あげポテト』も買ってくるシーンを見せる【1】。
 その実直な警察官をしている小林の警察寮へ帯広にいる母親からダンボール入り『十勝男爵』という新ジャガが送られてくる【2】。小林は高校生の不思議な行動、援助交際の一端のようなことを戒めるホームページに書いている。そして大量の粉ふきを作り食べているシーンもある【3、写真】。
 またたホームページを見た女学生が警察官に逆切れしてパソコンストーカーとなり、警察本部へ嫌 がらせをし始めたため、小林は署長命令で自宅謹慎となる。寮でジャガイモに八つ当たりして人箱畳にばら播いてしまう【4】。  小林が鈴木家を訪ねるが教師のメンツを重んじる父は避ける。希は家出し、佐藤夫人の乱入の後、マスターも辞めていた。鈴木は出張といい、大通り公園でハトに餌をやっているところを希が認める。
河川敷で希と小林と出会うことがあり、小林が悪かった、と言う。それなら紙に願いを書いて流せば幸せになるという噂のマンホール探しに協力してくれとなり、タクシーで郊外に出かける。運転手も噂を知っていて、「人生夢を持たなきゃ」と言う。ついにマンホールを発見し、二人で降りていく。オーロラの出る地底湖のようなところで、願を書いた紙の小舟を流すことができた。


https://potato-museum.jrt.gr.jp/cinema29.html ジャガイモ博物館<新 URL>。ジャガイモと映画 第29集

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