ジャガイモのふるさとは南アメリカのアンデス高地(こうち)です。その高地はすずしく、北海道ににています。だから北海道では、あついのがきらいなジャガイモはあんしんしてそだつのでしょう。
ジャガイモがいちばんきらいなのが『エキびょう』というカビです。カビは葉やいもをくさらしてしまうからです。カビはしめっぽいと出やすい病気です。北海道には梅雨(ばいう)がきません。だからジャガイモのさいばいにむいています。
ジャガイモのデンプンは葉でつくられ、夜には糖分(とうぶん)となって茎(くき)の中をとおり地下のいもにいどうしていき、またデンプンにかわって、たくわえられていきます。そのいどうは夜冷(ひ)えたほうが多くなります。だから、北海道でつくったほうがホクホクしたものになります。
このように北海道では、ジャガイモにとってすみ心地がよく、まともな一生を過ごすのにてきしているため、たくさんつくられ、しかも、府県よりも たんしゅう(めんせきあたりのとれるりょう)も高くなるのです。このような北海道大好きの作物にグラニュール糖(とう)でしられるサトウダイコン(シュガー ビート=てんさい)もあります。
南米原産の作物を涼しいところを好むものから温かいところを好むものの順にならべますと、次のようになります。
ジャガイモ トウモロコシ サツマイモ
南米では、ジャガイモは富士山よりも高いチチカカ湖のあたりとかに、サツマイモは海岸に近いところで栽培されています。だから、ジャガイモはサツマイモより10℃ほど低いところに貯蔵(保管)しなければならないのです。