ジャガイモのプランタ栽培(ベランダ菜園)☆ ジャガイモ博物館 ☆
1.どんなところがいいか
@ 朝晩生育を観察できる身近なところ。
A 日当たりのよいところ
B 風とおしのよいところ
C 水やりに便利なところ
2.プランタか袋の用意
ジャガイモは地下に散らばって着くので、できるだけ深いものがいい。
たとえば、長さ70幅30深さ30cm程度のものを選びます。
袋のときは、丈夫で大きいものを用意します。通気と水抜きのため袋の底と下部の側面に、カッターで1センチあまりの穴を15センチ間隔ほどにあける。
3.培養土と肥料
土は市販されているプランタ用培養土、育苗培土を使うと楽です。 用土を用意するのであれば、赤玉土(古い火山灰)、真砂土(まさつち、水田下の汚れていない土など)各3に腐葉1の割合で配合したものに石灰と化成肥料をやります。
肥料がすでに入っているものでは、さらに入れますと根が肥料やけをおこしてしまい芽の出てくるのがおくれたり、生育が悪くなってしまいますので注意しましょう。
肥料が入っていないときは、チッソ、リンサン、カリの入った化成肥料を土10リットルあたり大さじ.1杯ほど入れます。(土100L当たり50〜80g見当)
その場合土と肥料を混ぜてからプランタに入れます。また、あとで培土(ばいど、土寄せ)に10cmほどの厚さに相当するものが必要となります(もちろん、その時期に用意してもよい)
4.種いもの用意
【植付直前の望ましい種いも】
プランタの上の広さ1平方メートルにつき、5〜6個植えます。(株間20〜30センチ)種いもの重さは40〜50グラムだとのちほどよい生育をします。小さいほどのび始めの栄養が不足し、大きいと種いも代がむだになります。大きいのを切るときは、芽の多い頭からおしり(基部、ストロン側)に向かって縦に切り、芽またはくぼみ(目)を必ずつけるようにします。
種いもは友達とまとめて専門店から買います。スーパーなどで売っているものは人には無害だが、ジャガイモの生育を悪くするウイルスや病気を持っていいます。
品種は、肥大の早い『ワセシロ』がおすすめですが、手に入りにくければ同じく早生の『男爵薯』、『キタアカリ』が無難です。収穫までの日数の多い晩生は、花のさくころから、葉裏にカビのつく疫病を防ぐ農薬をかけてやることが必要となります。
5.植え方
一日のうちで、地温が9℃を越える日がでてきたら、種いもを植えていい。
桜の花が咲き始めたら植付時期です。土の水分は、土をにぎってみて、くずれず、しかもそれにさわるとすぐくずれるていどがいいでしょう。にぎるとだんごのようになったり、土が指の間からサラサラおちるようではやめましょう。切り口に草木灰をつけるのは切り口のクルク化(治癒)を遅らせるのでやってはいけません。
芽の伸びているのは、芽をとったりしないでそのままそっと、植えると早く収穫できます。種いもは切り口を下にし、目(くぼみ)つまり、芽数の多い方を上にして植え、3〜5センチ土をかけます(覆土)。
過湿を嫌うので、土の表面がよく乾き、割箸を土にさして抜いてみて土が着いてこなくなったら水をやるていどにします。
6.芽かきと土よせ(培土、ばいど)
一つの種いもから必ず複数の芽がでますが、地表10センチぐらい伸びるまでに芽を2本程度にするため、弱い茎の株もとを片手で押さえ、横に倒すようにねじって芽かきをやっておくと大きいいもが着く傾向にあります。
葉色が淡い緑で、茎が細いなど、生育が特に悪いときは、追肥します。化成肥料大さじ1杯をやり、軽く土を加え、よく混ぜておきます。
丈が20センチほどになったら、茎のまわりを少し高めに10センチほど土を入れてやります。あまり土の中にもぐってしまうようでしたら、2回に分けてやってもいい。
花をつみ取るとウイルスを感染させたり、傷をつけることになりますので、やめて花も楽しみましょう。雑草は見つけしだい、早めに取り去りましよう。
7.収穫
花が終わり、葉の緑がしだいになくなり、ほとんどの
葉がなくなってから、新じゃがを楽しみます。長く保管したのであれば、
土の乾いた日に収穫します。いもの表面がよく乾いたら、食べる時期まで、ダンボールに入れるなど、光の当たらない場所に保管しておきましょう。日に当たると葉緑素ができ、緑になります(写真右)。濃緑になるとエグ味のもとのアルカロイドもできてきます。これを調理すると吐き気・腹痛の原因となります。
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