ジャガイモの出てくる 映 画  第13集

浅間和夫

131.『深夜食堂:第二部 第十九話「肉じゃが」』
2017年、邦画。監督:松岡錠司。
人情漫画『深夜食堂』シリーズは、安倍夜郎によるものであり、2006年10月に小学館発行の漫画雑誌『ビッグコミックオリジナル増刊』に読切一挙3話掲載で初登場した。路地裏にたたずむ深夜営業の小さな食堂「めしや」を舞台に、個性豊かな客たちが織り成す悲喜こもごもを描いたものである。
 第十九話のあらすじは、別々の場所で、家庭的な女性を演じて男性たちから結婚資金を盗むなどの詐欺を繰り返していた姉妹が「めしや」で遭遇してしまい、その後仲良く?逮捕されるというものであり、 見所も多くて面白い1編。沢中 健三(沢中健三)が「めしや」の通りでサックスを吹いたり、マリリン(安藤玉恵)が「めしや」に来たり、バースデーケーキを配達する女の子ノリ子(前田亜季)が配達先を間違えて「めしや」に来たのが縁で、以後たまにケーキを持って顔を見せるようになったり...。
 ある日、お客さんの金本(金子清文)が嬉しそうに千秋(東風万智子)を連れてくる。千秋はマスターの肉じゃがに牛肉が使われていることに少し驚き、自分の家は貧しかったため、肉じゃがには豚肉が使われていたと話す。常連の女性客は、バツイチの金本に美人が一緒なことに違和感を感じる、金目当てではないかと。
 筆者の関心事は、肉じゃがの肉が牛肉であることに驚いたこと。関東では豚を使うことが一般的であるのに対し、関西では牛肉が正統派に収まり、北海道では各地から入ってきた移住者の混成共生的子孫なのでバラバラである。「肉じゃが発祥の地」が京都府舞鶴市か広島県呉市かは別として、東郷平八郎が、イギリス留学中に食べたビーフシチューの影響があるとすれば、まず牛肉からスタートしたのではなかろうか。それが一般化する間に、安くて美味しい豚肉もありだ、と言う風に変わっていったのかも知れない。
 ともあれ、「めしや」のマスター(小林薫)は、時々肉じゃがを多めに作ることがあるようだ。そしてバースデーケーキのノリ子はその後も店に2、3回来るのだが、ある日なんかは誕生日のお祝いではなく「三代目龍名 おめでとうございます」と書かれたプレートを付けて来る。『龍名』ではなく『襲名』が正解で笑わせてくれる、漫画であった。

132.『風が吹くとき』(原題:When the Wind Blows)
 1986。イギリス映画。監督:ジミー・テルアキ・ムラカミ。
「スノーマン」などで知られるイギリスの絵本作家、レイモンド・ブリッグズが1982年に発表した漫画をアニメーション映画化したもの。監督(1933-2014)は、カリフォルニア州出身の日系アメリカ人。後半生はアイルランドで暮らし、同国アニメ業界の父とも呼ばれる。日本では1987年に公開。その日本語版は監修を大島渚、主人公の声を森繁久彌と加藤治子が吹き替えた。音楽をピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズ、主題歌をデヴィッド・ボウイが担当した。
 主人公は、イギリスの静かな田舎に引っ越し年金生活をおくっている老夫婦のジムとヒルダ。
 しかし世界情勢は日に日に悪化の一途をたどっていた。ある日、戦争が勃発したことを知らされ、政府推奨のパンフレットに従い、保存食の用意をしたり、家のドアを活用して核シェルター作りの準備を始める。そしてラジオで3分後に敵国のミサイルがイギリスに到達するという放送が流れる。
 ジムが役所からもらってきた「防衛パンフレット」に「白いシャツを着たり、紙袋の中に入っていると爆発のとき熱が少しでも避けられる」とあったのでまずビルがジャガイモ袋に入る。ヒルダは「バカみたい」と笑うが結局自分も入ることになる。
 ジャガイモ袋のお陰で、ふたりは爆発の脅威からは免れるが、放射線の脅威からは逃れられなかった。救援が来ることを信じて止まないジムとヒルダは、互いを励ましあう。しかし放射線に蝕まれ、次第に衰弱していく...。核戦争の恐怖を柔らかい雰囲気で描いた反核映画と言えよう。

133.『め し』
  1951年、邦画。監督: 成瀬巳喜男。
 原作の林芙美子の『めし』は、1951(昭和26)年4月から『朝日新聞』に連載されたが、著者の急死に伴い150回の予定を97回で連載終了し、同年10月に朝日新聞社より刊行された。
 昭和26年、大恋愛の末に結ばれて岡本初之輔(上原謙)、三千代(原節子)の大阪の長屋に住むごく平凡なサラリーマン夫婦がいた。世間からは美男美女の幸福な家庭と見られているが、結婚から5年を経て、倦怠期に入っていた。毎日「めし」を作るだけの生活に行き場のない思いを抱える妻、誠実だが少し鈍感な夫、そんな二人は些細なことで衝突が続くようになっていた。
 そんな中、突然初之輔の姪で奔放な里子(島崎雪子)が家出をして東京から大阪へやってきた。家計をやりくりし家事に追われるだけの日々に疑問を持ち、不満をつのらせていた三千代は楽しそうな初之輔と里子の姿にも苛立ちを覚える。
 三千代は里子に帰京を促し、里子を送る名目で東京の実家に里帰りし、久々にのんびりとした時間を過ごす。東京での職探しをいとこに頼み、自立を考えるも悶々と考えあぐねる三千代のもとにある日夫の初之輔が訪ねてくる...。
小津作品では理想の日本女性像を演じていると言われる原節子の着物姿は、ラストシーンにふさわしい晴れ晴れとした美しさを見せてくれる。
 ジャガイモからみの料理では、家出して東京の実家に帰った際、
「何かを美味しいと思うの久しぶり」と言いながら食べるコロッケ。
 カレーライス、肉ジャガとともに普通の平穏な家庭を暗示するもの。しかし映画として出会いを探してみるとヴィシソワーズより少ない。御存知のように、フランス語のクロケットcroquetteに由来する訛りであり、そのつくり方は肉類,野菜などをあらかじめ加熱しておき,これを濃い白ソースあるいは裏ごしジャガイモにまぜこみ,小判形,俵形,角形などにまとめ,とき卵をつけパン粉をまぶして揚げる。材料によりハム,カニ,チキンなどの名を冠する。
 フランス映画にすばり『Croquette』というLouis Mercanton監督による1927年の無声映画がある。しかしこれは期待に反して?登場人物の呼び名であり、わが国には美川憲一のものまねなどで知られるものまね芸人でタレントのコロッケが映画のタイトルになったようなものであった。
 それはさておき、映画『めし』は、日常生活の中での些細な出来事を、心の微妙な動きと共にきめ細かに捉えた成瀬監督の秀作であり、長いスランプを脱して、後の成瀬監督の世界を築くきっかけとなった作品と言われている。

134.『飢餓海峡』
1965年、邦画。監督 :内田吐夢。
 北海道で生産されるジャガイモの多くはでん粉(片栗粉)になっているが、それが出てくる映画になかなかめぐり会えない。ようやく見たのがこれ、しかし目で確認するのではなく、ジャガイモでん粉工場は舞鶴にあるとの設定の話。水上勉の同名小説を内田吐夢が監督した推理劇。1954(昭和29)年9月26日にあった死者・行方不明者あわせて1,155人と言う日本海難史上最大と言われた洞爺丸遭難と岩内大火を1947年に設定したフィクション。
 ジャガイモ一皿5円、スイトン一杯7円のころの話。27円余りを持参し網走刑務所を仮出所した木島忠吉と沼田八郎そして元仲間の三国連太郎演ずる望洋とした大男犬飼多吉が小樽に近い岩幌(岩内)で質屋の主人を殺して金を奪い放火して函館経由で内地(本州)へと逃亡しようとする。
 犬飼がお金をひとり占めするため、現在の「男爵資料館」に近い函館港七重浜で2人を殺し、台風で転覆した青函連絡船層雲丸遭難現場に放置し、自分は小舟で下北半島へと逃亡する。そこで情けをかけてやった女性杉戸八重(左幸子、写真)が男の爪を大切に持っていたから、後日又殺人を犯さざるを得なくなる。
 犬飼は名前を樽見京一郎と変えた。この大男は「芋俵なら2俵を軽々担ぐ」人で、蝦夷富士の裾倶知安町近くの鉱山後地にジャガイモつくりを奨励し、それを300tの運送船「北海丸」で舞鶴に運び、そこに建てた工場ででん粉をとり、このでん粉と魚肉でハンペン、チクワを製造して大成功。樽見京一郎は名士になり、刑余者更正事業資金に多額の寄付をし、市の教育委員にもなっていた。
 ある日、昔酌婦の八重は舞鶴で心中と思わせる死体となって発見された。女の懐中からでん紛工場主樽見京一郎が、刑余更生事業資金に三千万寄贈したという新聞の切り抜きや爪が出て旧悪が露見することになる。戦後の貧困の時期を生きることになった多くの日本人の悲哀が 主要な登場人物に投影された映画であった。

135.『はだしのゲンが見たヒロシマ』
 2011年、邦画。監督:石田優子。
マンガ『はだしのゲン』作者の中沢啓治さんは、6歳のとき1945年8月6日、広島市内の小学校で被爆する。その時、父・姉・弟・・を失い、22歳のとき母さえ原爆病院で亡くしてしまう。
自ら体験した惨状を元に、戦争と原爆を題材として文章よりもマンガによって訴えることとし、作品を数多く手掛け、『少年ジャンプ』には1973年に『はだしのゲン』の連載を始める。
 8月6日、のその日、中沢さんが小学校に出かける時に4歳になる弟のすすむちゃんが、玄関の所で船の模型を持って替え歌「ジヤンジヤンジャガイモサツマイモ〜」と歌っていたと言う。そしてその弟は、その直後の原爆で、玄関の所で、倒れた家の梁に頭を挟まれてしまい、そのまま広がって来た火に生きながら焼かれてしまった。 
 筆者も小学生であったので、替え歌はよく知っている。これは、『軍艦行進 曲』の替え歌であり、反戦などの意識も何もなく、空腹を紛らわすためだったのかも。元の歌は、
 ○守るも攻むるも黒鐵(くろがね)の/浮べる城ぞ頼みなる/浮べるその城 日の本の/皇國(みくに)の四方(よも)を守るべし/眞鐵(まがね)のその船 日の本に/仇なす國を攻めよかし...
 そして替え歌
 ○ジャンジャンジャガイモ サツマイモ〜 /浮かべて 並べた楽しいな〜/蒸かして 食べたら おいしいな〜...
 戦後派には『軍艦マーチ』とも言うこの歌は御存知ないだろうが、パチンコ屋の音が外に開放的に聞こえきていた時代の勇ましい歌と言えばわかりやすい。この外、「我は海の子」の替え歌♪『我はノミの子/シラミの子...』を歌っていた記憶もある。このノミ(蚤)、シラミ(虱)も進駐軍からもらったDDTで見られなくなって久しく、これを知らない世代が多いことであろう。
 戦中戦後の激動の時代を必死に生き抜こうとする主人公中岡ゲンの姿が描かれている。
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136.『素晴らしい哉人生(恋と馬鈴薯)』(原題:Isn't Life Wonderful)

 1924年、アメリカ映画。監督:デヴィッド・ウオーク・グリフィス。
 無声映画、Geoffrey Mossの文学作品に基づいている。監督( 1875-1948)は脚本・俳優もやり、様々な映画技術を確立して、映画を芸術的な域へと高めた人。第一次対戦のころ、ドイツに来た若いポーランド人インガ(Carol Dempster)とポール(Neil Hamilton)がいた。厳しいインフレと住宅難により結婚できない。そこで空地を借りてジャガイモを植え、その収穫でちいさな家を建てようとする。
やがて収穫の時期となり、ジャガイモをリヤカーに運んで林の中を引いて売りに出かけると暴漢に襲われてすっかり盗まれてしまう。ポールは絶望するが、恋人は彼を励まして再起させ、その将来にかける。というストーリ-であった。ジャガイモ以外の注目は、観賞中の観客に拍手を求めたことであり、パリで上映したときは、観客から熱烈な拍手をもらうことに成功した。

 この演出手法は1947(昭和22)年、黒澤 明監督の、『素晴らしき日曜日』に取り入れられた。
終戦から2年目の冬の日曜日。傷跡が残る東京。雄造(沼崎勲)と昌子(中北千枝子)の二人はデートをするが、手持金はごく僅かであり、住宅展示場を見学するも高嶺の花である。子供の野球に飛び入りすると、雄造の打ったボールが饅頭屋に飛び込み、損害賠償を払わされる。次に戦友が経営するキャバレーを訪ねるが、物乞いと勘違いされる始末。その後も災難が続き、雄造のアパートに立ち寄ることになる。そこで彼女の体を求めることになるが、怖れた昌子は部屋を飛び出すが、やがて観念したように戻ってきて、泣きながらレインコートを脱ぎはじめる。心を打たれた雄造は「ばかだな、いいんだよ」と、昌子をいたわり詫びる。
 雨がやみ、再び街に出た2人は喫茶店を開く夢を語り合う。そして日比谷野外音楽堂に足を運び、雄造はオーケストラの指揮の真似をして昌子に「未完成交響楽」を聞かせようとする。しかし、いくらタクトを振っても曲は聞こえない。すると昌子はステージに駆け上がり、客席に向かって叫ぶ。「皆さん、お願いです! どうか拍手をしてやって下さい!」この言葉に励まされた雄造が再びタクトを振ると、『未完成交響楽』が高らかに鳴り響くのだった。
東宝争議の影響でスター級の俳優が払底した中、黒澤 明監督が新人俳優の沼崎勲らを集めて、心温まる作品をつくってくれた。蛇足であるが、黒澤家ではコロッケと言えば定番のひき肉とジャガイモであり、ステーキでは脂の多いサーロインを好んだと言う。

137.『ラリー将軍珍戦記』(原題:Spuds)
1927、フランス映画。監督:ラリー・シーモン
欧洲大戦の未だたけなわの頃フランス戦線の塹壕に"芋むき大将"と綽名されている兵士(ラリー・シーモン・監督自身)がいた。陣頭に立って雄々しく戦い天晴れ功名手柄を立てようと決心していた彼ではあったが、不幸にも彼の役目は主にジャガイモ(Spuds)の皮をむくことであった。さらに悪いことに彼の属する隊の大尉が彼を目の敵にして叱り飛ばして苦役を課すので、"芋むき大将"は不満一杯だった。
ある時敵陣から飛来した手榴弾と珍戦妙闘を演じて見方の危難を防いだが、執拗な大尉の虐待は相変わらず止まらなかった。ところが、米軍の軍用タンクが一台独軍に奪われたので、芋むき大将は取返して功名を挙げんと単身敵地に乗り込んで首尾よくタンクを奪還したのはよかったが、芋むきの身の悲しさタンク操縦法を知らないので、無闇やたらにタンクは躍進し縦横無尽に独軍の戦地を荒らし廻って想定外の手柄を立ててしまった・・・。
 ずばり同じSPUD (ジャガイモ)のあだ名ある人、などを描いた、2010年、南アフリカ共和国のコメディ映画もある。これは、次の冊子に書いている。
引用文献
1) 浅間和夫、いも類振興情報No.133:33-34.(2017)

138.『ヒトラー暗殺、13分の誤算』(原題: Elser)
 2015年、ドイツ映画。監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル
 1939年11月8日にヒトラー暗殺未遂事件を起こしたゲオルク・エルザー (クリスティアン・フリーデル)の人生を、1932年までさかのぼって描いたドラマ映画である。
1933年ヒトラー内閣が成立して以来、ナチスドイツは勢力拡大を続けていた。共産党員を逮捕したり、ユダヤ人との付き合う女性を縛って見せしめにしたり、独裁政権の恐ろしさが拡大していた。そんな中ヒトラー暗殺計画を密かに実行した反ナチ派の家具職人ゲオルグがいた。家は貧しく、部屋代払えず、立ち退きの日が迫っている。
 1939年、ドイツ・ミュンヘンでヒトラーの演説が行われた。濃霧で次の会場に飛行機でゆけず、総統の演説は予定より早く終わり、会場での爆破事件は13分の時間差で未遂となる。犯人ゲオルグはゲシュタポによって囚われの身となる。
 ゲシュタポは、背後関係を掴むため、拷問、自白剤の投与などを試みられ、彼は爆破装置の製作、火薬の入手、設置を一人で行ったと告白する。元は平凡な一市民だった男のドイツの独裁政権や恋人エルザ(カタリーナ・シュトラー)との出会いを振り返りながら見せていく。
 ジャガイモはドイツ映画であるため期待したが、重要なシーンではなく、逮捕前の秋に家庭菜園らしきところの近くで、子供ありの人妻エルザとのデートのおりにチラッと複数回出てくる【写真】。そして妊娠したことも言われる。
 捉えられて5年が過ぎ、ソ連軍の猛攻をうけ、戦況は日ごとに悪化してくる。犯行の黒幕を明らかにできなかったとして、取り調べ責任者は絞首刑にされ、最後はゲオルクも殺されることになる。

139.『初恋』(原題:(チョッサラン)
1996年、韓国映画。脚本:チョ・ソヘ、演出:イ・ウンジン、キム・ジョンチャン。
激動の時代を背景に、家族の絆、貧富の差、若者たちの夢と野望、そして切ない初恋を描いた人気のドラマ。
 第一話は1975年。映画館の看板画家をするドッペ一家は引っ越しすることになる。一家の母親は早くに亡くなっていた。絵を描くのが好きな長男のチャニョク、成績優秀な次男のチャヌ、亡き母の代わりに家事をこなす姉のチャノクの4人家族は父の仕事の関係で地方都市の春川(チュンチョン)に移り住む。チャヌは父が働く映画館を持つ実業家の娘ヒョギョンを一目で好きになり、ヒョギョンのほうもチャニョクの絵の才能に惹かれてゆく。
そんなある日、姉のチャノクがたくさんのジャガイモをふかしているシーンに出会う。
「これ お父さんの映画館で食べるの」と。多分顔パスで入り、映画見ながらお八つにする作戦らしい。それにしても結構の量であった。
 なお、第2話は5年後に跳び、高校生に成長しからの話。チャニョクはヒョギョンとの初恋を育みながら美大への進学を夢見るが、貧しい一家の長男という責任が重くのしかかる。一方、ヒョギョンへの想いを胸に秘めたチャヌは経済的な事情から大学進学をあきらめ、不良仲間とつるんでいた。そんな中、ヒョギョンの父がチャニョクとの交際を知り、卑劣な手段を使って2人を引き裂いてしまう...。恋の前に立ちはだかる貧富の差、若者たちの夢と野望を描いて、以下50話ほど続くことになる。

140.『トイ・ストーリー』(原題:Toy Story)
1995年、アメリカ映画。監督:ジョン・ラセター (ピクサー)。
 コンピュータアニメーション、ファンタジー映画である。
 カウボーイ人形のウッディ(声:トム・ハンクス。唐沢寿明)は、古めかしい おしゃべり人形。背中の紐を引っぱると、パンチの効いた「カウボーイトー ク」を聞かせてくれる。そんなウッディはアンディ少年の大のお気入りで、今 のところおもちゃ達のリーダー格だ。
 そんな中、今年もアンディの誕生日がやってきた。おもちゃ達はこれから共 に過ごすことになる新顔に興味津々だが、ウッディの気持ちは落ち着かない。  そんなウッディの心情をよそに現れたのは、最新の宇宙ヒーロー、バズ・ラ イトイヤー(声:所ジョージ)だった。技術の粋を結集したようなバズに、アン ディは案の定夢中になってしまう。また、バズ自身も自分が本物のスペースレ ンジャーだと信じて、飛行能力を証明するため高みから飛び降りたりする。こ れにはおもちゃ達までが心を奪われてしまう。
 そんな中、デイビス家が引っ越すという新たな問題が持ち上がる。その騒ぎ の最中、バズがアンディの部屋の窓から転落するという大事故に見舞われ、ラ イバルを殺したのではとの誤解が発生したり、レストランに連れていかれる途 中、はぐれるものが出たり、道すがら「おもちゃ殺し」と称される隣家に住む 少年シドに連れ去られてしまったり、引っ越しトラックが出発してしまった り...。
 その後、アンディ達は引っ越し先でクリスマスを迎える。おもちゃ達は、新 しいおもちゃがプレゼントされないか心配していたが、プレゼントの中身は子 犬(バスター)だった。そして、冒険を共にしたウッディとバズは固い友情を 誓ったのだった。本アニメはシリーズでまだ続く。
 おもちゃの中に、ミスター・ポテトヘッド (Mr. Potato Head(吹き替え声 は辻萬長)もいる。本アニメの前にニューヨーク市ブルックリン在住のジョー ジ・ラーナーGeorge Lernerによって開発されたおもちゃで、1952年に発売さ れて大ヒット商品となったもの。口が悪く怒りっぽい皮肉屋だが実はロマンチ スト。バズに嫉妬したウッディを最後まで見下したものの、最終的には改心す る。母性豊かなミセス・ポテトヘッド (Mrs. Potato Head)に会うのが夢でラ ストでそれが実現した【写真】。

 付記:ミスター・ポテトヘットドおもちゃはデフォルメされた目、耳、口、 ひげなとのパーツと腕と足を本物のジャガイモに突き刺して人形にすももので あったが、本物のジャガイモを遊び道具にするのは良くないと言うことにな り、1964年にはプラスチック製のジャガイモがセットに加えられることになっ た。しかし、その後もポテトヘッド夫妻の人気は続き、便乗品、映画、絵本、 コンピューターゲームなどに登場した。

 
http://potato-museum.jrt.gr.jp/cinema13.html ジャガイモ博物館。ジャガイモと映画 13

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