クエール副大統領、スペル、potatoe
ポテトエッセイ第120話
このことがあってから先生が生徒に「しっかり勉強しないと副大統領にな ってしまうよ」と言っている、と言うジョークも生まれてしまいました。彼は この外「ラテン・アメリカ諸国ではラテン語が話されている」などの発言を連発し、これらを理由として1991年にイグノーベル賞が贈られました。
イグノーベル賞は、世界中のさまざまな分野の研究の中から「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられるものですが、 受賞理由は「科学教育の必要性を誰よりもよく論証したことに対して。」でありました。
potatoのtoは「ト」でなく「トウ」と発音するからtoe(つま先)などの例から考えればeが付くのは自然ですし、複数形ではsではなくesをつけてpotatoesになり、同様にtomatoの複数形はtomatoes、しかしmosquito(蚊)はsでもesでもよいから、うっかりミスもあり得えます。
蛇足ながら、アメリカでのpotatoの発音は、米国東部では「ポタートウ」、西部では「ポテイトウ」と二つあります。
副大統領は知日派でした。従来閑職とされた副大統領による現場指揮が本格化するのはブッシュ・クエール政権からであり、彼が実務においては辣腕を発揮した事実も見逃すことはできないであろう。クエールは宇宙開発および産業政策を指揮し、国家宇宙会議議長に就いたり海外でも知られる副大統領であった。「未曾有」を「みぞゆう」と読んだ元A総理大臣に似たところがありますね。クエールは1994年に発表した回想録で、まるまる1章をこの出来事に割き、考えつく限りの最悪の『決定的瞬間』だったと書いている。