*.どうして ジャガイモに でんぷん(澱粉) がはいっているの
ジャガイモは、まず、タネイモのようぶんをもらって体をつくり、葉で太陽の光と空気中のたんさんガス(2酸化炭素さんかたんそ)をつかってでんぷんをつくって たくわえ、これをえいようにして しだいに大きくなります。
花がさき始めたころ、地中ではジャガイモをつくり、そのごこれにでんぷんをたくわえていきます。寒さに向かうなどジャガイモが生きていく上でつごうが悪くなると、熊さんの冬眠のように、じっと寝ています(休眠)。わたくしたちは、このころ土をほって収穫してきます。ふつう春にジャガイモを植えますが、たくわえたでんぷんは、この時、新しく芽を出すために必要な栄養にするためのものだったのです。
つまり、ジャガイモは、栄養をたくわえておく倉庫(そうこ)のようなやくめをしているのですね。
なお、わたしどもの体に入ったでんぷんは消化液(しょうかえき)の酵素(こうそ)でブドウ糖(グルコース)に変わります。これが腸で吸収されて、かんぞうでグリコーゲンという形で貯蔵され、あとからブドウ糖にもどして血液で配られ、ひとのエネルギーになります。
ジャガイモでも、葉のでんぷんは、夜冷えてくると糖に変わってから、茎の中を地中のイモ(塊茎、かいけい)へと移動していき、もういちど でんぷんとなって貯蔵されています。でんぷんの大きなものは0.1ミリにもなり、ふつうは0.03ミリほどです、茎の中を移動する糖はずっと小さく、水にとけやすい。ジャガイモ中の糖の中でもこのグルコースという糖が多いと色のよいチップスになりません。おとなの糖尿病検査のたんざく形用紙を、イモの切り口にはさんでみて、およそ0.2%を越えると料理好きの君でもよいチップスをあげることがむずかしくなるよ。
でんぷんを含む植物を水を加えつつすり下ろし、器に入れて30分〜1時間放置しておくと一番底にでん粉が沈殿(沈澱、ちんでん)です。3ずいのシは水のことです。これがでんぷんの語源です。ほぼでんぷんが底にしずんだらでんぷより上のカスを取り除き、水を加えてかき混ぜてまた沈澱させるとよりきれいなでんぷんとなります。もう一度水を加えてかき混ぜておくとよりきれいになるよ。
(*注) もっと詳しいことを知りたい父兄向きのジャンプ先、
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