ジャガイモの出てくる 映 画  第11集

浅間和夫

111.『男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎』シリーズ 33 
 1984、邦画。監督:山田洋次
 初夏、北海道の東に位置する釧路市で寅さん(渥美清)はフーテンの風子(中原理恵)と知り合った。風子は気取らず話の面白い寅さんが大好きになり、昼は一緒に食堂に。寅次郎は、金の持ち合わせの無いことを忘れて、一番高いビーフ・ステーキをおごってやると注文した。そこでフライド・ポテトをフォークで刺して口に入れるシーンがあった。その夜、宿で夕食中に女将から男(佐藤B作)を相部屋にして欲しいと頼まれる。その夕食にはジャガイモの醤油煮ころがしが見られた。翌日、男の逃げた女房のいる厚岸郡浜中町"霧多布"に付き合うことになる。
 その名の通り、この地方の夏は霧が多いことで有名。原田康子の長編小説『海霧』の外、ジャガイモ関係者には元北海道立農業試験場根室支場に国費補助によるばれいしょ育種指定試験地が1957年設置された*由来を想起させてくれるところである。すなわち、試験地が置かれた中標津はジャガイモの好む冷涼なところであり、7月発生する海霧が内陸に入るためアブラムシの発生が少なく、その虫の媒介するウイルスから品種改良の素材や種いもを守ることができるところであった。後年馬鈴しょ科と名称が変わるが、ここで1981年でん粉原料用品種「コナフブキ」が育成され、その栽培面積は20年間ほど「男爵薯」や「メークイン」を凌駕し、"平成の大横綱"と呼ばれた。その人気の理由は高でん粉にあるが、種いも生産農家にはYモザイクウイルスに免疫であることが支持されている。
 映画では、その後根室の『ねむろ新緑まつり』に行き、常盤公園のオートバイショーで風子が花形・トニーの妙技にシビれてしまう。柴又に帰った寅さんのもとにトニーがやって来る。一緒に暮らす風子が寝込んでしまい寅さんに会いたがっているという。後日風子は真面な人と中標津町養老牛温泉で結婚式を上げる運びとなり、諏訪さくら夫婦らが駆けつけるが、寅さんが熊に襲われ、大騒ぎとなってしまう。
(*その後、根釧農試は酪農研究の拠点に変わり、1998年には道立北見農業試験場へ移転した。さらに2018年にいたり、全道の草地酪農研究の中核拠点に位置づけられ、酪農試験場となった。)。

112.『男はつらいよ 知床慕情』シリーズ 38 
 1987年、松竹。監督:山田洋次。
 今回の主舞台は日本の秘境北海道知床のウトロ。車寅次郎(渥美清)が、通りがかりの獣医・上野順吉(三船敏郎)のポンコツ車に乗ったことから、意気投合し、彼の家に居候することになる。寅が妹さくらへの手紙で「食べ物は美味しい。人情は厚い。何よりも大自然が美しい」と書いたように、すっかり居ついている。映画では斜里とウトロの間のオシンコシンの滝、秘境のカムイワッカの滝などが出てきた。
 上野は武骨なやもめ暮らしの獣医であるが、浜の人達と交流がある。世話を焼いてくれるスナックのママ(淡路恵子)に気が合うもののプロポーズはしていない。彼のもとに結婚に失敗したひとり娘りん子(竹下景子)が戻ってきて、頑固親父と衝突する。
 りん子と寅さんは互いに好意を感じるようになる。しかし、寅さんの後押しで、上野はママが好きなことをはっきり認めたため、ウトロを去る決意をする。斜里駅までは"まこと"という男の車で送ってもらう。りん子はかって村の青年達のマドンナ的存在であり、"まこと"も10年前愛を告白した一人であった。そのことを、涙ながらに語りつつ車の運転をするため、対向車に警笛を鳴らされる始末。この前後に車窓に流れる背景は、牧草やジャガイモ畑であった。
 この地域で栽培されるジャガイモ品種は、片栗粉専用であり、かっての大品種、白い花である「紅丸」と比べると花数が少なく、採種栽培案内らしき看板もあったことなどから斜里町朱円地区の高でん粉品種「コナフブキ」のように見えた。すぐ隣の清里町羽衣町には日本で最初のジャガイモ焼酎を製造したことで知られる清里焼酎醸造所がある。今、ここの原料はもちろんでん粉含有率の高い「コナフブキ」である。
終わりは、りん子が、もう一度、地に足をつけ、自分の道を歩くことを決意し、父親の元を去っていき、寅さん不在の柴又に寄り、上野の結婚を報告してくれていた。

113.『男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日』シリーズ 40
 1988年、松竹。監督:山田洋次。
 シリーズ中では昭和最後の作品ということになる。これで三田佳子が第13回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を得た。題名の由来は俵万智の歌集『サラダ記念日』によるもの。歌集の世界を反映した内容となっており、俵の歌も随所に使われている。  初秋長野県の小諸を訪れた寅次郎は、そこで一人暮らしの老婆(鈴木光枝)と知り合い、酢になりかけた古いお酒を飲まされ、幽霊の心配があったものの楽しい一時を過ごした。  囲炉裏の側、画面左に広げられた新聞紙の上に、ジャガイモ2品種が見えた。皮色の紅いものと黄白色の「男爵薯」らしきもの。  そこへ未亡人の女医真知子(三田佳子)が老婆を迎えに来ると、老婆は病院よりも家で死にたいという。寅次郎は病身の老婆を励まして、何とか入院させることに成功した。真知子とすっかり仲良くなった寅次郎は、またしても恋の虜になったのであった。そこへ、東京から姪である由紀(三田寛子)が訪ねてくる。由紀の趣味は短歌。柴又に帰った寅次郎は、由紀が通う早稲田大学へ出かける。そして、ひょんなことから講義を受ける事になるが、ワットに始まる産業革命を語る教授(三國一朗)に対しておかしな質問をし、彼流蘊蓄を傾け、講義を滅茶苦茶にしてしまう。  しばらくすると、小諸で出会った老婆が危篤だという連絡が入る。寅次郎は由紀らと小諸へ向かうが、すでに老婆は亡くなってしまっていた。病人の最期についてどう迎えさせていいのか悩む真知子は、寅次郎の胸で泣く。しかし、相変わらず寅次郎は受け止めてやれないのであった。  寅次郎は一足先に小諸から去ることにする。それを知った由紀が、「叔母様を好きなのね」と呟く。すると寅は由紀が作ったばかりのサラダを一口食べて、「うん、いい味だ」とだけ答える。そして、由紀は寅次郎の一言に触発されて「サラダ記念日」という短歌を詠むのであった。そして、寅次郎は九州へ旅立って行った。さくらと博は由紀の短歌がとてもいいから出版でもしようかと相談するのであった。
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11.『男はつらいよ 忘れな草』(粉ふき)
44.『男はつらいよ 寅次郎純情詩集』(粉ふき)
100.『男はつらいよ 旅と女と寅次郎』(背景に羊蹄山、栽培風景)
111.『男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎』(フライドポテト、煮っころがし)
112.『男はつらいよ 知床慕情』シリーズ 38(でん粉原料用ジャガイモ品種の畑)

114.『ナヴァロンの要塞 』 (原題:The Guns of Navarone )
 1961、アメリカ。監督: J・リー・トンプソン。
【写真は映画とは無関係のもの】原作はイギリスの作家アリステア・マクリーンが1957年に発表した戦争小説 である。
 第二次世界大戦中の1943年、ギリシャ・エーゲ海のケロス島で孤立した英軍の救出のための軍事作戦。2000の将兵を救出するにはナヴァロン島にあるドイツ軍の巨砲の射程内を通過しなければならない。その巨砲は岩肌をくり抜いたところにあり、400フィートもある断崖からは登攀不可能とされていた。少数の精鋭部隊で要塞に潜入し、直接爆破する作戦が計画され、フランクリン少佐指揮のもと、天才的登山家でギリシャ語とドイツ語ができるマロリー大尉(グレゴリー・ペック)、ギリシャ陸軍の元中佐アンドレア・スタブロス(アンソニー・クイン)、ミラー伍長らのベテランが偽装した老朽漁船で任務につくことになった。
 手始めに、内通によって臨検にきたドイツ海軍兵を機転を利かせて守り、相手の船も爆破してしまう。この時大柄のスタブロス大佐が漁師に化けて、並サイズのジャガイモの皮を剥いているシーンがある(写真)。ジャガイモはここで見るだけで終わったが、この後のストーリーは"この危機をどう乗り越えるのか"の連続であり、お勧め映画となっていた。
 その後、老舩を襲う嵐、夜間の絶壁登攀、滑落による怪我で歩けない指揮官の対処と最後の予感、迂回した道中のマンドラコス村の人の多い所でドイツ軍に見つかったときの対処でハラハラする。さらに、警備のすごい要塞にどう入り、短い時間で火薬をどう仕掛け、その後無事迎えの僚船に救ってもらえるのか…。
読者は、村で加わった人の中の誰が内通者か、探偵しつつ観るのも楽しい。とにかく、任務についている本人達でさえ成功できるとは思っていなかった難攻不落の要塞爆破が完了するまで楽しめる。死期近い隊長を作戦に有効活用するところもスリル並に興味深い。

115.『ブルージャスミン 』  (原題:Blue Jasmine )
 2013年、アメリカ。監督:ウディ・アレン。
 ジャスミン(ケイト・ブランシェット)は、実業家のハル(アレック・ボールドウィン)と結婚していた。しかし、ハルの詐欺罪が発覚し、生活とすべての資産を失い、サンフランシスコに住む異母姉妹であるジンジャーの元へと身を寄せることになる。
 その妹は、質素なアパートに住んでいた。ジャスミンは、かってニューヨーク・セレブリティ界の花と謳われたていたため、その栄華な暮らしが忘れられず、自尊心だけは残っている。
 そんな時ジンジャーに20万ドルの宝くじが当たった。これもハルの儲け話に乗せられ、すべて失い、前夫オーギーとの離婚の原因にもなってしまう。その後彼女はチリと良い仲となるが、姉が同居しているため結婚できそうにない。
 ジャスミンは、あるパーティーで外交官と出会い、過去と現在を偽って上手く付き合い、婚約指輪を一緒に買いに行くが、オーギーと出会い過去を暴露されて、婚約は破談になってしまう。
 一方、チリは一時ジンジャーから逃げていたが、スーパーのレジ係をしている彼女とより戻したくて訪ねてくる。この時スーパーに並んだ野菜類のなかにジャガイモが見られた。板で仕切られたところの左奥からラセットのある褐色の品種、赤い皮のもの、黄白のもの、白い玉ねぎ、赤い皮のもの、「ラセット・バーバンク」と並んでいた。写真参照。
 ジャスミンの方は、かつての養子のダニーにして会いに行くが「父親の詐欺を黙認していたあなたの罪は許せない」と絶縁を告げられる。アテのないまま、妹の家を飛び出し、ベンチでマイペースの独り言を喋りだすのだった。

116.『ジャージー・ボーイズ 』  (原題:Jersey Boys)
  2014年、アメリカ。監督:クリント・イーストウッド。  ミュージカル映画および伝記映画。フォー・シーズンズの経歴を基にしたトニー賞受賞ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』の映画化作品である。
 アメリカ東部ニュージャージー州の貧しい町に生まれた4人の若者たちがいた。犯罪が日常茶飯事の生活から抜け出すには、軍に入るか、ギャングになるか、スターになるか、しか方法がなかった。金も、コネもない彼らにあったのは、天与の歌声と、曲を作る才能、そしてチームワークの素にもなるハーモニー。
 やがて「ザ・フォー・シーズンズ」とうバンドを結成し、トップスターの栄光をものにする。しかし、金銭トラブルなどの影、挫折にも遭遇する...。曲では、「Can’t Take My Eyes Off You」(邦題:君の瞳に恋してる)や「Sherry」(邦題:シェリー)を楽しむことができる。
 ジャガイモが見られたのは、映画の出だしのシーン。中心的人物トミー・デヴィート (ビンセント・ピアッツァ (高橋広樹))が街角を歩いていき、スーパーに入ったとき、画面左に木製のバケットに山積みの綺麗な赤皮の品種が目に止まった。球よりは少し長めの「Norland」か「Red La Soda」と思われるものであった。

117.『シャレード 』  (原題:Charade)
 1963年のアメリカ映画。監督:スタンリー・ドーネン
 スキー場でジバンシィ提供の衣装を身に着けたレジーナことオードリー・ヘプバーンがいた。
 夫・チャールズとの離婚を決意していて、パリに戻ると、家財道具一切が部屋から持ち出されており、夫の姿も見えない。そこへ来た司法警察のグランピエールによれば、チャールズは家財道具のすべてを競売にかけ、その落札代金25万ドルを持ってパリ脱出のために列車に乗ったが、列車から誰かに突き落とされて死亡したという。途方にくれるレジーナをスキー場であった男ピーター(ケーリー・グラント)がホテルなど世話してくれる。
 警察署で、夫の遺品を受け取ったレジーナ。小さなバッグに歯ブラシ、万年筆、レジーナに宛てた、切手を貼った未投函の手紙などが入っていただけ。  葬儀に見知らぬ男が3人現れた。頭の薄い小男・ギデオンと、背の高い痩せた男・テックス、それに右腕が義手の男・スコビーである。翌日、レジーナはアメリカ大使館に呼び出された。大使館の情報部長・バーソロミューによると、チャールズの本名はボスであり、葬式に現れた3人の男たちと共に、戦時中手に入れた25万ドルの金塊を隠匿していたらしいのだ。
 やがてスコビー、ギデオンが何者かに殺される。実は黒幕はバーソロミューだった。レジーナに 近づくためにアメリカ大使館の情報部長と身分を偽っていたのだった。
 25万ドルは高額な 切手に交換されて、レジーナに宛てた手紙に貼っていたのだった(スウェーデンの4シリング切手など3枚。写真)。レジーナは お金を返すため、切手を持ってアメリカ大使館を訪問する。そこで本当の大使館員に出会い再婚を決意する。
 切手が大切な役を果たす映画としてはこの「シャレード」が1番。裏糊は1840年、イギリスで世界最初の切手が発行されたとき以来長い間わが国でもジャガイモでんぶんに由来するデキストリン糊が使われていた。これは湿気が多いと丸まりくっつく欠点があった。このため20世紀半ばに主な成分が酢酸ビニル樹脂とポリビニルアルコール( PVA)の糊に変わっていった。PVAはジャガイモでんぷんなどを加水分解したとき、麦芽糖になるまでの中間過程で出来る様々の生成物の総称を言うが、粘着力が強く糊などに利用できるので、糊精(こせい)とも呼ばれている。東南アジアなどでは雨期の季節があるので、裏糊なしの国があり、アメリカではシール式切手とし、ベルギーではチョコレート味の裏糊付切手も発行している。
  片栗粉ことジャガイモでん粉は比較的低い温度 で糊化し、透明感があります。そして、かまぼこ、はんぺん、ちくわ、魚肉ソーセージ、水飴・ぶどう糖、家庭では中華などのとろみ、あんかけ料理、春雨 、インスタント麺、オブラート、薬、焼酎、洗濯のりなど々と広く使われている。

118.『キッド』  (原題:Disney's The Kid)
 2000年、アメリカ。 監督: ジョン・タートルトーブ。
ラス・デューリッツ(ブルース・ウィリス、磯部勉)は、39歳の辣腕イメージ・コンサルタント。
 ある日、赤いプロペラ機が頭上すれすれをかすめて行ったのが異変の始まりだった。その夜、ラスの家に男の子ラスティ(スペンサー・ブレスリン)が侵入、小太りであるがダイハードなその子に対応している間に、32年前のラス自身であることが判ってくる。その上、40歳の誕生日が近いのに、まだ結婚してなくて、パイロットでもなくて、犬も飼ってない最低な自分を知らされる。子供のころの夢を何も叶えていなかった。それが、ラスティがやってきたことに関係があるのか?
  こうして、ハートフルな作品つくりで知られる監督が描く、ふたりの冒険が始まる。少年の自分と向かい合うことで自分を取り戻していく大人のためのファンタジー映画であった。
 身近にいる女エイミー(エミリー・モーティマー)とも上手くいきそうな予感を見せ、最後に空港で『俺はもう負け犬ではないぞ〜』と大声で叫び、振り向くと自分の分身は消えていた。そして、『さようなら、ありがとう』と口にでる。
 自家用飛行機の駐機場のような所のSKYWAY DINERというキャフィテリアや自宅でサンドエッチは度々でてくる。ジャガイモ関係では。エイミーにふたりはすごく似ていて内緒の子供ではないかと見られた後、家で子供とテレビ画面を見ているところで、洗浄を終えて綺麗になったいもがコンベアから流れ落ちるところを確かめることができた。
119.『ニキータ』  (原題:Nikita)
1990年、フランス映画。監督:リュック・ベッソン。
 深夜のパリの薬局に麻薬中毒らしき若者達が薬欲しさに乱入する。警官隊が到着し、撃ちあいになり、一人生き残った不良少女が警官を射殺してしまう。警察署に連行された少女役アンヌ・パリローは、取調室で刑事に名前を聞かれた際に男性名の「ニキータ」と名乗ったため、以後それが彼女の呼び名となる。
 ニキータに無期刑が下り、目が覚めると広いが殺風景なベッドルームに入れられていた。ボブという政府の秘密警察官を名乗る男が現れる。君は死んだ、墓地に埋葬ずみだ、と告げられ、別の人間として政府に雇われた暗殺者としてここで訓練を受けて生きることになる。PC、銃、柔道からカツラの付け方まで習っていく。ニキータは時には反抗しながらも、暗殺者に育てあげられていく。
 数年経過し、誕生日が近いころ、落書きの増えた部屋でテレビを見ながら、赤い袋からポテトチップを取り出してムシャムシャ食べるシーンが見られた。
 誕生日後、ジョゼフィーヌというコードネームと仮の職業を持たされ、街で一人暮らしすることになったニキータは、スーパーで会計の時にレジに立っていた男・マルコと恋仲になるが、それでも暗殺者としての仕事は与えられる。途中の彼女のパワフルなアクションが素晴らしく、好きな人にはたまらない。壁を突き破るベンツは、古い車にベンツのパーツをかぶせたアラン・ドロンのテレビドラマ用に制作されたニセ車であったとか。
 ある任務で予定が狂い、その後始末と酷い顛末に憔悴して戻ったニキータに、マルコはニキータの裏の顔を知っていること、それでも愛していることを打ち明ける。裏仕事を止めることを奨められたニキータは一人逃亡し、残ったマルコは後を追ってきた警察官に、ニキータの置き土産のマイクロフィルムを渡し、ニキータの行く末を託す。

120.『カウチポテト・アドベンチャー』  (原題:Stay Tuned)
1992年、アメリカ。監督:ピーター・ハイアムズ 。  一口にまとめると、異次元テレビの世界へ吸い込まれたカウチポテト族の両親を助けるため奮闘する子供たちの姿を描くアドベンチャー・コメディ。
 ネイブル家の2人の子供たち、ダリル(デイヴィッド・トム)とダイアン(ヘザー・マコム)は、カウチポテト族の父とキャリアウーマンの母の夫婦仲に危機感を覚え、友達の家に外泊して2人きりにしてあげようと考える。
 しかしダリルとダイアンが帰宅すると、家には人の気配がなく、巨大な新品テレビが置かれ、庭には大きなパラボラ・アンテナが取り付けられていた。ダリルがテレビのリモコンをいじってチューニングすると、奇妙な番組が次々と放映され、驚くことに両親がその番組群に出演させられていた。実は、両親は悪魔のセールスマン、スパイク(ジェフリー・ジョーンズ)の手によって異次元のテレビの世界に捕らえられていたのだ。
 24時間以内に助け出さないと2度と2人は戻れなくなるメカに強いダリルは放送介入装置で番組の中に入り、両親を助け出そうと考えた。そのためには隣の家の凶暴な犬のところを通り、電波を取らなければならない。
 テレビの中の両親はフランス革命時代の貴族になって、ギロチン台にかけられそうになっている。勇気を振り絞って狂犬に立ち向かうダリーだったが、多次元テレビのパラボラ・アンテナが、吸い込む獲物を求めて動き始めていた。
 ダリルとダイアンはテレビに入り、両親を救おうとするが、スパイクは契約者の父だけを助け、母は取り残される。父は再度テレビに入り、スパイクと格闘、彼を倒し、家族は無事もとに戻るのだった。


http://potato-museum.jrt.gr.jp/cinema11.html ジャガイモ博物館。ジャガイ モと映画 11

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