内容・目次

T ジャガイモ品種等情報

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平成26年度(2012) 北海道内品種別作付面積   平27,28,29(2017)北海
道内品種別作付面積
 
平成24年度(2012) 北海道内品種別作付面積   平成22_23年度(2011) 北海道内品種別作付面積   平成21年度(2009) 北海道内品種別作付面積  
平成20年度(2008) 北海道内品種別作付面積   平成19年度(2007) 北海道内品種別作付面積   平成18年度(2006) 北海道内品種別作付面積  
平成17年度(2005) 北海道内品種別作付面積   平成16年度(2004) 北海道内品種別作付面積   平成15年度(2003) 北海道内品種別作付面積  
平成14年度(2002) 北海道内品種別作付面積   平成13年度(2001) 北海道内品種別作付面積   平成12年度(2000) 北海道内品種別作付面積  
平成11年度(1999) 北海道内品種別作付面積   平成10年度(1998) 北海道内品種別作付面積   平成9年度(1997) 北海道内品種別作付面積  
1998年産北海道生産量   1997年産アメリカの生産と消費   1999年産世界の国別生産量  

品種の詳細解説///品種別調理特性比較表へ
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非遺伝子組換え証明へ 行く。侵入が心配な病害虫へ行く

U その他情報
1.ジャガイモの栄養上の貢献度 へ 行く。2.ジャガイモ成分表///澱粉粕成分へ行く
3.塊茎の水分と澱粉含有の表へ行く4.料理の写真へ 行く(ヨーロッパのレストランで、外)
5.いも餅とお好み焼きへ行く6.肉ジャガ と ライスカレーの誕生へ
7.ジャガイモの伝来はいつ へ行く8.Newジャガイモ澱粉価測定器(ポテト・ゲージ)発売へ行く
9.澱粉から皿 ポテトレーへ行く10.アイスシェルターで通年貯蔵へ行く
11.新茎葉枯凋剤 シアノットへ行く。12.油を使わないフレンチフライへ行く(May,2000)
13.ジャガイモシストセンチュウの増殖を抑える菌へ行く(May,2000)。14.イモグサレセンチュウ・キタネグサレセンチュウ

表a 北海道における馬鈴しょの作付けと用途の動き
邦暦
 
西暦
 
作付面積 単収
 
澱粉原料
 
加工食品 生食
 
その他
 
    (ha) (kg/10a)   (%)   (%)   (%)   (%)
昭50 1975 71,400 2,930 55.9 6.8 14.8 22.5
55 1980 64,700 3,740 58.5 13.5 15.9 12.1
60 1985 74,900 3,560 58.5 15.4 14.4 11.7
平2 1990 67,500 3,850 49.3 19.3 16.2 15.2
7 1995 65,100 3,990 50.3 19.5 14.5 15.7
12 2000 59,100 3,660 47.3 21.9 15.9 14.9
13 2001 58,200 3,914 50.1 20.5 15.0 14.4
14 2002 57,900 4,060 52.1 20.0 13.2 14.7
15 2003 55,600 4,110 49.2 20.2 13.6 17.0
17 2005 55,700 3,860 49.2 20.3 14.5 15.9
22 2010 54,100 3,240 43.0 21.2 14.4 21.9
27 2015 51,000 3,740 43.8 27.4 14.0 14.8
28 2016 51,200 3,350 40.9 27.8 14.4 17.1

 
 
 
表b 北海道における主要品種作付け面積の動き
邦暦
 
西暦
 
紅 丸
 
コナフブキ
 
男爵薯
 
キタアカリ
 
メークイン
 
トヨシロ
 
ホッカイコガネ
    (ha) (ha) (ha) (ha) (ha) (ha) (ha)
昭50 1975 24,015   18,025   5,190    
55 1980 21,013   14,953   7,866 2,407  
60 1985 26,030 2,757 17,106   9,336 4,854 527
平2 1990 16,675 5,677 17,692   8,801 6,460 1,253
7 1995 11,930 11,300 17,100 310 7,420 6,850 1,670
12 2000 3,869 14,220 15,800 1,130 7,040 7,361 2,026
13 2001 3,622 14,004 15,500 1,866 7,020 7,396 1,891
14 2002 2,452 15,185 15,100 1,565 6,860 7,627 1,889
15 2003 2,150 15,436 13,700 1,424 6,240 7,968 1,750
16 2004 1,675 16,541 13,300 1,507 5,690 7,590 1,602
17 2005 1,444 16,823 13,100 1,448 5,710 7,401 1,641
20 2008 586 14,984 11,690 2,057 5,872 7,533 1,618
26 2014 199 13,460 9,734 1,801 4,953 6,611 1,580
27 2015 - 13,565 9,273 1,781 4,588 6,446 1,459
28 2016 - 13,114 8,980 1,614 4,491 6,490 1,363
29 2017 - 12,540 9,180 1,609 4,415 6,147 1,247
2017年の品種別詳細へ。

表C 北海道のジャガイモ作付け面積、10a当り収量、生産量の推移
  面積 10a収量 生産量 備    考
  ha kg 万t  
明治19 2,538 1,044 2.6  
30 10,169 1,074 10.9  
40 23,836 1,093 26.0  
大正 5 57,869 1,100 63.7 ほぼ現在の作付け面積
8 101,990 1,267 129.0 # 昭和36年は96,800haにもなる
  昭和 7   47,005    650    30.6 冷害
    20   78,376    760    59.6 敗戦、資材・人手不足。
    30   86,040   1,354   116.5 昭和22年原原種農場設置、自給率100%。昭和35年一人17.6kg/年
    40   92,800   2,380   221.1 # でん粉25.0万tを生産
    50   71,400   1,930   209.0 肥料、農薬、大型農業機械☆、輸入増加し始める
    55   64,700   3,740   242.1 ヨーロッパ先進国並単収に到達
    60   75,900   3,560   270.3 58.5%がでん粉原料用、チップスも増
  平成 5   68,800   3,770   259.3 チップス用に30万t前後に推移。平成に入りコロッケ人気上昇
   199810   62,800   3,800   238.8 でん粉27.2万tを生産。サラダの消費この頃から上昇
    15   55,600   4,110   228.6 品種多様化、過剰化。食の外部化、簡便化で青果購入低下傾向に入る。フライドポテト、惣菜、サラダなどの消費は増加の傾向。でん粉用115.5万t(39%)。輸入73万t。純食用15kg/年
    18   55,700   3,650   203.1 本道で全国生産量の77%を生産
    19   56,900   3,940   224.2 寒冷年道内反収3,940kg/10a
   200820   55,200   3,860   213.1
     21   54,400    3,480    189.3
     22   54,100    3,240    175.3 高温年、単収3,240kg。輸入95.9万t、自給率71%。加工食品自給率31%
     23   53,100    3,420    184.3
     24   53,400    3,630    193.8
   201325   52,400    3,580    187.6
     26   51,500    3,720    171.5 道内の作付け6割で生産量8割を占めている
 備考 の効果で、奇跡的に単(反)収が向上した。
 昭和27年防疫検査合格62.2%。昭和38、48年葉巻病が多発。
 昭和47年ジャガイモシストセンチュウ確認。
 昭和50年カルビ−がチップス製造に参入。
 昭和55年をもってでん粉の政府買上げを終えた。
 昭和56年(1981)「コナフブキ」が優良品種となる。
 昭和62年(1987)線虫抵抗性の「キタアカリ」が優良品種となる。
 平成27年ジャガイモシロシストセンチュウの発生を確認。

北海道の開拓が進められたのは明治時代。そのころの主食は、豆類、雑穀(ヒエ、アワ、イナキビ、エン麦、ソバ)、麦類、ジャガイモなどでした。稲作の比率が高くなったのは大正時代の終わりから昭和時代の初めのことで、昭和5年(1930年)には農地の1/4が水田でした。昭和30年代後半(1960年代)以降、畑作、稲作に加え酪農が急速に伸びました。そして昭和45年(1970)には農地の4割が牧草地になりました。


V 一口メモ
 ☆ 減農薬が塊茎成分に与 える影響
☆2 減農薬と塊茎成分

 ジャガイモの大敵と言えば疫病というカビです。
約150 年前のアイルランドでこの病気の流行によりる減収・塊茎腐敗に見舞われ、
多くの人びとがアメリカ大陸などに渡りました。その中にはケネディ大統 領やレーガ
ン大統領の曾祖父もいました。
 炭酸同化作用を営む葉が カビの侵入で枯死しますと、当然収量が半減します。
その外の成分への影 響を見た試験例を紹介しましょう。

 表1 疫病無防除が塊茎成分にに与える影響

品種名 処理 澱粉価
(%)
乾物率
(%)
ビタミンC
mg/100gFW
花標津 防除 15.1 23.0 17.3
無防除 14.8 22.3 17.2
農林1号 防除 17.7 23.9 16.4
無防除 14.2 19.5 13.6
注)平成4〜8年、道立根釧農試産 ・中央農試分析による資料より。
無防除でも疫病に強い『花標津(はなしべつ)』の成分はほと んど変わらないが弱い品種では品質の低下がみられます。

  表2 疫病無防除が塊茎成分にに与える影響
品種名 処理 澱粉価
(%)
ビタミンC
mg/100gFW
備 考
花標津 防除 15.4 16.5 疫病に強
無防除 14.3 17.7
男爵薯 防除 15.1 12.9 弱い
無防除 11.9 11.7
メークイン 防除 14.8 21.6 弱い
無防除 11.3 12.7
注)平成3年、根釧農試・中央農試資料 より。男爵薯、メークインを疫病無防除で栽培するとホクホク感、ビタミンC が低下します。



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